野辺山ウルトラマラソン ~その④

 90Kまで
50Kを過ぎると、緩やかな登りが続く。
そのうちポツポツと反対側からランナーが下りてくる。
そういえば、折り返しコースとなっている場所があると
聞いたような‥。


おそらくボクの目指す9:00以内を狙える人たちだと思う。
いで立ちとか、フォームとかそんな風に見える。

こちらは息も上がり、心拍も150台に突入
もはやフルマラソンレベルであり、残り50K近くの距離を考えると、
維持できる見込みはひどく薄い

3~4Kほど登るとエイドがあり、そこから折り返し。
逆に、ボクがたどったコースを上ってくるランナーを見ることができる。
ヒデさんや、○原さんと遭遇。
ここで出会った人たちは、サブ10を狙っている人たちかな?

折り返しコースを外れると、いよいよ最大の登り区間へと突入する。
まずは緩やかな登りを71K地点まで走る。
ここが2回目のデポ地点。デポしていない自分はやっぱりスルー
もう一つ先のエイドから傾斜がきついコースになる。

レースに臨む前の予想展開としては‥
「最後のきつい坂なので、ある程度まで出し切ってOK
残りの区間は惰性で乗り切れる
つもりだったけれど、すでに予想以上の疲労があり、出し切るほどの根性もない
歩かないようにするのが精いっぱい
歩かないといっても、ほとんど歩いているのと変わらない速度

時刻も昼近くとなり、気温も上昇している。
いつものごとく疲労と暑さで食欲はすでになく、コーラでカロリー摂取をし、
エイド毎にかぶり水をし(靴はぬらさないように気を付ける)暑さをしのいでいた。

79Kあたりが、ピークというのはわかっていたので、我慢強く走り続けたが、
ピーク手前のエイドを過ぎ、ピークが近いと認識したとたん気が抜けて、
少し歩いてしまった

ピークにあるエイドを出た後はしばらく下りが続く
あと20K。惰性で下ることができる下り坂よ、どうか少しでも長く続いておくれ
と念じつつ先を急ぐ
しかし、疲れた足に下りの舗装路はダメージが強い
脚だけでなく腰や背中にも疲労が感じられ、時折息をするのもつらくなる
タイムも序盤の下りほどには上がらない。

5Kほど下り、久しぶりにフラットなコースを進む。
心拍数は140台で推移、というよりもそれ以上に上がらなくなっている。
心肺機能も随分と疲弊しているらしい。

時折、残りの距離からゴールタイムを類推してみるが、9:20台くらいだろうか?
苦しいし、心肺機能の低下から考えても、これ以上ペースは上がらない。
しかし、ひどく落ちているわけでもない。
穏やかなコースが続けば十分可能。そう穏やかなら‥。

85K(くらい)のエイドを早々に出発し(もう食べられないので長居する理由もない)、
淡々と進む。
やがて上り坂が見えてきて、90K地点にたどり着く。