■ 前半
スタート後最初の1kmは人が多くて4:20くらい。その後は周りのランナーに引っ張られてキロ4分台前半で走ってしまう。自重を意識してキロ4:10前後に抑える。
それでも、中々ペースが安定しなかった。しかも、足裏に疲労性の痛みを感じる。
アルファフライの反発が強すぎる感覚。やっぱりボクくらいの速度ではオーバースペックなのかな?
けれど、その痛みも15kmくらいで治まってきた。
天気もいいし、5年ぶりの本大会開催のせいか、沿道の応援が多い。知り合いも何人かいる。
心肺はラクには感じないが、苦しくもない。これがどこまで続くかはちょっと分からない。
サブ3ペース(=キロ4:15)なら何度かチャレンジしているので大体その後の展開が読めるのだけど、今回のペースでは経験がないから不安だ。
やがて安倍川沿いのコースに入る。少し向かい風を感じたので、前方のランナーに風よけになってもらいたかった。だけど上手くペースを合わせることが出来ない。こーゆー駆け引きってホント下手。
やがてハーフに到達。1:27:30くらい。ん?2:55:00のちょうど半分‥。おかしいな?概ねキロ4:10よりは速く走っているけれど??
この時はまだキロ4:10を維持すればサブエイジは達成できると思っていた。
でも正確なことを言えばキロ4:08を維持しないと2:55:00は切れないんだよねー。
ゴールした後で判明しました。エヘヘ。
■ 後半
まぁ、とにかくネガティブスプリットならいいんでしょ?自信ないけど。
安倍川を離れて懸案の久能街道へ。ラッキーなことにあまり風がない。
30kmを過ぎてもペースは維持できている。あと12kmくらいなら耐えられそう。
久能街道を折り返して35kmを通過。少しだけ上りなので息が上がる。だけどまだ余裕あり。
これはイケルー。
でもそんな甘いわけがないんだよね。フルマラソンって。
久能街道を離れて37kmあたりから苦しくなってきた。下り基調なのにタイムが上がらない。
やっぱりこうなるか。いつものことだよな。
そこからはガマン。幸い驚くほどペースが下がるわけでもない。いや、むしろ今までと同じ。
40km過ぎあたりで強烈な向かい風にあおられて気持ちが折れかけたが、ここまできたら無視。フォームがメチャクチャ。
どう?2:55:00きれる?
やがてゴールゲートが見えてきた。そしてゴールゲート下の電光表示板も見えてきた。
2:55:40台と見える‥。えっ?ギリギリでもなんでもない。全然惜しくない!?
そしてゴール。一応自己ベスト。サブエイジはダメだったけれど、50歳代半ばでこのタイム、しかも自己ベストなんだから、一般的に見ても悪くないタイムだと思う。
でもなー。なんで予想以上にタイムが悪かったかなー?
悶々としながら、荷物を受け取る。近くにいた〇井くんと落ち合い話をする。〇井くんは目標通りのサブエガを達成♪
〇井くんから2:55:00クリアのためにはキロ4:08の維持が必要だと教えられて、ココロのモヤモヤが晴れる。
何のことはない、ボヤっとした不正確な情報を信じ、しかもそれを確かめることもせずに必死に走っていただけだった。
真摯に目標を目指す他のランナーさんのように、シリアスに自分に向き合うこともなく、テキトーなやる気でレースに臨むユルフワなボクの人間性が露わになったわけです。
自分らしいと言えば自分らしいし、だから長いこと飽きずに走ってこられたんだけど。
でもまぁ、自己ベストが出たのは素直にうれしいな。
まだ、タイムが伸びるんだ、という可能性を感じて、機嫌を直して、その後のエンデュランス飲み会に参加したのでした。(大体8時間くらい)