かもがわ100マイル2023 ~最初で最後の②~

◆ 終盤
夜8時くらいになってようやく気温が下がってきた。
それでも、カラダに水をかけ続けて、体内に熱がこもらないように気を付ける。
エイドではいろいろなものを提供してくれるが、疲れてきて固形物を食べる気がしない。
おなかの調子がちょっと怪しいが、大惨事には至らなさそう。
河川敷は相変わらず人が多いわ~。リラックスムード満載の中、疲労困憊の態で走っている姿はどうにも不釣り合いな光景な気がする。

16kmの往復コースも、もうじき残り2往復=32km。
現在のところ一位。今後のためにも残り2往復は少しペースを上げるつもりでいたけれど、今のペース(キロ6分前後)くらいなら十分順位は維持できそうだし、もう疲れたから、このままいこう♪
などと甘いことを考えながら走っていたら、前方からものすごい勢いで走ってくる数名のランナー。
ワイワイ走っていた大学生じゃん。スゲーペースじゃん。
エイドに到着して、主催者の方に「大学生、えらい速いペースで走ってますけど?」「彼ら、速いんですよ。フルマラソンの持ちタイムが2:30くらい」「2:30!?」「でも、エイドで長いこと休憩しているから、追いつけないと思いますよ」
そう?でも速いよ?彼らも120kmくらい走っているのに‥。100マイラーなめてました‥。
確か、彼らとは約10kmほど差があるはず。いくら大学生で、(多分)陸上部で、速くたって、そんなペースが続くはずはない‥。でも、続いたら、追いつかれる可能性あり。追いつかれたら、追いかけられない自信大。

とりあえず、ペースを上げる。キロ6からキロ5くらい。火事場の馬鹿力とカフェイン投入で意外とペース上げられた。大変だけど。なかなか、簡単にはいかないなぁ。
15kmほど、そのペースで走っていたが、そのうち明らかに大学生のペースが落ち始めた。
疲れたのか、飽きたのか。よくわからないけれど、ほっと一安心。

◆ ゴール
最後の一往復は、安心しきって、ペースが元に戻ってしまう。
もう、ペースを上げる気ゼロ。
ついでにカフェインの効果も切れたようで、ダメージが一気に押し寄せる。
それまでのキロ6ペースが維持できず、息遣いが一気に荒くなる。
そしてキロ6:30~キロ7:00に突入。
空がだんだんと白み始めたころ、ゴール。16:23(だったかな?)
おそらく最初で最後の1位♪規模が小さいとはいえ1位♪
初めてのことなのでスゴク感動するかと思ったが、特にそんなこともなかった。もちろんうれしかったけれど。

累積標高700mちょいの平坦なコースだったが、100マイル、相変わらず疲れるな。
橋の下を200回くらいくぐったかな。(片道10本くらい✕2回✕10往復)

少し休んだ後、宿に戻る。補給がうまくいったせいか、筋破壊による痛みはない。
シャワーで汗を流して、少し寝てから、国宝のお寺(千本釈迦堂大報恩寺)を観光。
京都最古の本堂(国宝)を持つお寺なのにマイナー扱いのため?観光客ほとんどいない。
本堂はもちろん、「おかめ」や所蔵されている快慶の木像とか見応えのあるいいところだと思うのだけれど。
まぁ、見やすくて良かった。

リベンジしたし、少しだけ京都観光したし、いい旅行でした♪