鴨川100マイル、のはずだった②

■ DNFまで
この時点でキロ6分がやっと。まともに走れないので大体キロ7分以上。
這う這うの体でエイドにたどり着き、長い休憩をとる。とはいえ、期待以上の復活などない。
再び走り出すが、ペースはさして変わらず。
こうなった原因やら、この後の展開やらいろいろ考える。
まぁ、こういう時に考えを巡らしても結局は「止める」という結論にたどり着く。そんなの分かっている。
分かっているから、“そうした考えを無視する”という選択肢もあるのは理解しているが、なにせ状況が悪すぎる。
・ 今回は完走云々よりペースを一定に保ち走り切る、がテーマだった。
・ “100kmすぎ”、“120kmすぎ”だったら気持ちを切り替えて走ろうとしたかもしれないが、残り100kmというのは、ちょっと途方もない‥
・ これから夜を迎え気温は下がる。気温が下がるから走りやすくなるだろうが、痙攣しまくって傷んだ脚が復活することはおそらくなく、それを耐え続けることに意味があるのかよく分からない。
 まぁ、結局、止める理由を探しているだけで、自分でもよくわかっているが、とにかく続けて得るもの・失うものと、今やめて得るもの・失うものを考えた時に、総量としてはあまり変わらないんじゃないだろうか?と考え止めることにした。

■ その後
止めると決めたら、意外とあっさりと申告できた。終えたのが19:00過ぎだったので、普通に宿に帰って、翌日普通に観光をして帰りました。

■ 原因
⦿ 水分・塩分不足
当然、これが大きな原因だと思う。でも、今日より気温が高く、今日より少ない水分摂取で、今日より速いペースで、今日より長い距離を走ったことは何度もある。40kmくらいでペースが落ちるかなぁ?
とはいえ、普段汗はかかない方だと思うが、DNFを申告した後、腕を見たら塩の結晶がびっしりとついていた。思った以上に汗はかいていたみたい。


⦿ 暑熱純化不足
この日は今季一番の暑さだったらしい。カラダが暑さになれていなかったから?でも40kmくらいで限界来るかなぁ?


⦿ シューズの選択ミス
今回、ウルトラでは初めて「ヴェイパー」を使用してみた。もうそれなりに消耗して反発力も少なくなっていたシューズ。軽量で、消耗したとはいえそれなりに反発力もあり走りやすかったので今回使ったのだけれど、いつも以上に脚に負担をかけていたのかもしれない。

まぁ、結局はよく分かりません。全部原因だったかも。

■ 今後
⦿ 水分・塩分補給はきちんととる(いつも感覚に頼っていた)
⦿ ペース配分はもう少し慎重に、少なくとも序盤は努めて抑えるようにする(中々できない)

途中で止めるというのはやっぱり嫌なもので、あれこれ思い返してどんよりとした気持ちになってしまう。
最近は大会に参加する意欲も減退して、「良い結果での完走」に対してのモチベーションもすっかり無くなってしまった。
今回の中途半端な結果をきっかけに「また、(ちょっとだけ)がんばろ~」を思えたから、それはそれで良かったのかな、って思う。