駿府公園のお堀を100周走れるか?~後半戦

 

◆ 50周台 夜明け前
この時間が一番つらかった。
「寒い・痛い・疲れた」口をついてくる言葉はこの3語のみ。
以前、100マイル企画を決行して2度失敗したことがある。
いずれも一人きりで行って、100キロ過ぎでDNFをした。その時の状況に似ている。
1. 当たり前だけど疲れた
2. 当たり前だけどあちこち痛い
3. 予定ゴール時刻よりだいぶ遅れそう
この3番目が問題で、個人的性質かもしれないが、予定通りにいかない、その後のスケジュールに何らかの影響がある、と分かった時、目的達成への意欲は著しく損なわれる。一人だと「まぁまぁ」となだめてくれる人もいないからあっさりと止める。
この時も、そんなことを考えていた。

◆ 60周台
60周に到達し、夜明けを迎えたコンビニの駐車場で、今後の身の振り方について協議する。
結果、続けることになる‥(マジか?)。でも、唯一の光明は再来週に控えた今回以上の(アホ)ビッグイベントを中止にする、という条件付き。
確かにその(アホ)イベントさえ考えなければ、少しくらい(いや少しじゃないな)予定が狂っても、いけそうな気がする。

※ (アホ)イベントとは ⇒ 静岡~京都ラン企画。要は前述した「京都タワーツアーリベンジ」。 一応、”アホ”と言ってはいるが、参加する身だから言ってもいいだろう。一応、愛情の裏返しの表現です。ただ一般的に見たら、多少世間ずれしている企画であることは否めない。

◆ 60周以降
夜が明けたら、FBを確認した友人数名が入れ替わり、一緒に走ってくれることになった。
結果的に、ほぼ走りきれないと思われていた、ボクら3人組のペースをそこそこ引き上げてくれて、さらにいろいろと話しかけてくれるおかげでネガティブな思考も大いに紛らわせてくれた。
他人に知られたことにより過大なプレッシャーを受けることになったが、知られたことにより、多くの方の協力を得てゴールへと向かうことが出来るのだから、普段、冷蔵庫並みの温かみ(冷たさ?)しか持たない自分も感謝の念を抱かずにはいられない。

◆ ゴール
90周を越えて薄暗くなってきたお堀を淡々と走る。
いったんは気持ちも切れて、ネガティブの塊だった自分が、最後まで来れるとは思わなかった。
ゴールの感動で泣くんじゃないか?と思ったけれど、そんな兆候はいささかもない。

夕方6時にゴール。走り切った以外は思いっきり他人に依存した末の完走でした。
まずは、わがまま放題に文句を言いまくった年長者の自分と一緒に走り遂げてくれた〇井さん、〇ッチーにお礼。
そして、伴走、応援、冷やかし?に来てくれた皆さんにお礼。
そして、一人じゃ完走できなかったであろう自分のダメっぷりを反省。

ちなみに今回試したかった事
・ 補給を(ほぼ)粉飴にして(元気に)運動し続けることはできるか?

結果
・ 運動はし続けられた。だけど元気は失われた。カラダも痛い。エネルギーが枯渇しなければ精神的にもカラダに対する影響もうまく乗り越えられると思ったけれど、なかなか難しい。

100回もの周回を忘れずにいられるにはどうしたらよいかと思案した挙句、メチャメチャ原始的な行為に行きつく。テーピングを貼って、1周回毎に油性ペンでの字を書いていく。