夜明け~デポジットエイド(103K)
案の定、カラダの動きが悪くなりペースが落ちてきた。
なにより気になるのはカラダの痛み。
久しぶりのキリアンザックだからなのか、ザックを取り巻く胴体部分(特に脇周辺)がひどく痛い。
痛みが出てきたり疲労が重なったりしてくると、気持ちにも影響が出てくる。
レース前に、メンタル面について壁を乗り越えようとあれこれ画策していたが、疲れてくると、途端に弱気になる。
「気持ちに負けない」などと言っていられるのは、走っていない時限定。
痛みが出たり、疲れてきたら、もう全然だめ。
そうはいっても、意地というか、決めたことへの後ろめたさから、というか走れる部分は、ペースは落ちるも走るようにする。
エイドにつくとフーフーしながら休んで、出発後しばらくはカラダが痛くてペースが上がらず、走ることにカラダが慣れてきてやっとペースを取り戻す、といった具合。
やたらと長く感じた区間をようやく終了。
デポジットのエイドは比較的大きいので、水以外の飲み物を期待していたのだが、見事に水だけ。
以前からそうだったかな?
勝手に、コーラくらいはあるだろうと思っていたので、なかったことにショックを受けた。
周りのランナーさんの中には、デポバックに保冷バックを入れて(多分)冷たいジューズやらゼリーやらを食している人たちもいる。
うらやましい‥。ぜひ次回は(次回があればだけど)、マネしたい。
荷物を入替え、出発しようとすると超ロング走仲間の〇ッチーがいた。
聞くところによると現在女子2位らしく、やはり当エイドにいる女子1位を追っているらしい。
100K過ぎのエイドでこうして会うこと自体、彼女のすごさと、ボクの疲弊度が如実にわかる。
精神的な面からも肉体的な面からも彼女に抜かれる可能性は十分にある。
いやほとんど確実かも‥。
会ったついでに、彼女からコーラを一口恵んでもらい。ヘロヘロと出発。
デポジットエイド~ゴール
最初の登りは走ることができない。
下り坂に入ってから走り出す。
走り出すとカラダが慣れてきて、ペースを取り戻す。
ここ最近の傾向のようだが、割合と走る力は残っているのに、気持ちと心肺がダメになって、結果走れなくなる、ということが多い。
なので、疲れて歩くも、いったん走り出すと、そのまま走り切れることがままある。
じゃあ、最初から走ればよいのだが、それができないところがボクの未熟なところ。
まあ、まさにボクが乗り越えたいところであるのだが。
とにかく、後方の〇ッチーの影を気にしながら、次のエイドに到着。
ここからは新しいルートの岐阜ルートだ。
一旦岐阜県側に下り、800mくらい?登り返す。
無精にも、コース図、高低図とも事前確認していなかったので、思ってもみなかった長いロードを登り、長い下りを走って、長い登りを登る。
登り口に小エイドがあり、スタッフをされていたトップランナーである大瀬さんが「あと10Kくらい登れば、もう登りは終わり」とおっしゃっていた。
これが本当に登りだけ。
距離は11Kくらいあって、10Kじゃなかった。
最初の内は走ったりもしていたが、あまりに長く続く登りに辟易して、結局ほとんど歩いてしまった。
歩くから時間もかかり、水もなくなった。
途中大会公認の天然エイドともちがう湧水でしのぎながら、長~い登りを登る。
距離的には、ゴールまであと少し、という予測から補給もやめてしまっていて、後半はいささかハンガーノック気味。
こうした補給管理も疲労に支配されたアタマでは全くのダメダメっぷりを発揮してしまった。
とにかく暑くて、カラダ中に水をかける。
ザック周りの胴体:痛い
気慣れないスリーブレスによる脇の衣擦れ:痛い
日焼け止めオイルを塗り忘れた肩口の日焼け:痛い
ザックによる鎖骨の衣擦れ:痛い
痛いし、暑いし。だけど、それらも走らないための言い訳に使う自分がいる。
やっと、登りきれば、あとは下ってロード。
さすがにここからは走り通しに走って(遅いけど)、ゴール。
結局20:32という中途半端なタイムになってしまった。
ゴールまでタイムを確認しなかったから、むしろ思った以上に悪くない、という印象だったけれど。
ゴール後
先にゴールした100Kランナーさんとお話しし、近場の温泉に入って(キズしみた~)、
炭酸ジュースを3本ほど一気飲みしてようやく落ち着いた。
乗り越えなければならない壁を越えず、完走はしたもののモヤモヤする結果になってしまった。
まあ、まだまだ未熟。伸びしろがあると思うことにして、次頑張ります。