駿府公園のお堀を100周走れるか?~前半戦

静岡市には「駿府公園」という駿府城跡を公園化した場所がある。
徳川家康が隠居後暮らしたお城。
※ ここのところ”お城”の話ばかりしているような‥

いまではお城そのものはなくて、といってもここ数年のうちに巽櫓、坤櫓が再建されている。
内堀を取り囲む道路は、街の中心地にあることもあって、ジョギングをする人が多い。
東京の皇居みたいなものだろう。周囲は約1.6キロ。

1.6キロ=1マイル。じゃあ100周すれば100マイル。じゃあ100周すれば100マイラー
おまけに、駿府公園を100周した人は、たぶん一人もいない。調べてないけど。

ということで、「お堀100(仮名)」を実行することになった。
当初は一人でこっそり実行しようとしていたのだが、100milecomというゆるゆる所属コミュニティーから、〇井さん、〇ッチーという、エンデュランス企画ではほぼ出席率100%の2名が参加することになり、夕方5時にスタート。

当初の予想
・ ほぼ平坦で舗装路コース160キロ(途中で165キロと判明)
・ キロ6分で走り切ったら16時間
・ ペースが落ちる、コンビニ休憩などが合間にある
だから、なんだかんだで17~20時間くらいで済むかな、と。
・ 17~20時間で完走できれば、17:00スタートでゴールは翌日お昼頃。汗を流して、ビール飲んで、夕方には帰宅

予想としては、時間的余裕のある穏やかな秋の日、となるはず、だった‥。

◆序盤
走り始めて数週目。〇デさんが帰宅ラン途中で様子を見に来てくれた。ついでにボクらの写真もFBにアップした。
それはつまり、当企画が内々ながらも世間に知れ渡った、ということである。
それはつまり、嫌になった、とか、飽きた、とかしょうもない理由では止められなくなった、ということだ。
いつも逃げ道を用意しておく自分としてはまずい事態に陥ったかも?

案の定、しばらくしたら、普段、ラン企画等で付き合いのある友人数名が様子を見に来てくれた。
ありがたいのだけれど、プレッシャーもかかる。

◆30周すぎ
距離でいえばフルマラソン強くらい。
まだまだ疲れる距離じゃないけれど‥(ゆっくりだから)。疲れてるな、明らかに疲れている。

他のメンバーも似たような症状。
互いに検証した結果、「レース後の疲れが残っていた」
ボクはフランスの100マイルレースから3週間後、〇井さんは「伊賀忍者トレイル」の翌週、〇ッチーはハードな練習ばっかり。
疲労感がここまで影響してくるなんて考えもしなかったけれど、後の祭り。

おまけに、カラダイタイ‥。着替えやジェルを入れたザックをしょって走っていたら、当たり所が悪かったみたい。
ザックの底が当たる背中の一部とハーネスの当たる胸。痛みはだんだん増してきて、ガマンできずにザックをコースわきの植え込みに隠してランを再開。

40周頃には、疲れ、寒さ、痛みで嫌気がさしてきてDNFを考え始めた。
時間は真夜中なので、帰宅するにはタクシーか徒歩しかないが、幸い帰るための元気だけは残っている。

◆50周すぎ
距離にして80K強。やっと半分。先は全く見通せない。夜明け前だから、ひどく寒い。
ウルトラマラソンでもゴールまではまだ遠い。けれど、この疲れの深さたるや‥?

でも何がショックと言って、〇ッチーが放った一言。
「これって、やっと浜松まで来たくらいですよね」

知っている人は知っている

 

100milelife.hatenablog.com

京都タワーツアー(未遂)」
その時の記憶では、浜松までは順調そのもの。疲労もあまり感じることはなかった。
それと同じ?この疲労感で?うそでしょ?
絶対DNFしようと思った。格好いいとか悪いとか関係ない。
はっきりDNFを宣言するのも、年長者としてどうかと思うから、メンバーにそれとなくDNFをにおわせる(これも結構姑息だけど)。
しかし、止めたいオーラを出しすぎてあっさり無視された。

100マイルへの道のりは続く