アラウンド竜爪100マイル~その④

 4周目

いよいよ最終周
 疲労感:それほどない(120K進んだ割に、という意味で)
 食欲:これまで吐き気を催すこともない。ジェルは1周目で補給するのを
止めてしまったけれど、固形物は定期的に食べている。
  ミックスナッツ、スナック、おにぎり、パン、大福、味噌汁、ココア、
ジュース各種など
 痛み:スタートから雨が降り、その後も草露や多湿のため、シューズの中は
常に濡れた状態。靴下を脱ぐと、まるで水死体のように白くふやけている
毎周回ごとにガーニーグーを塗ってケアするが、いくつかマメができている。
シューズがぶつかるくるぶしも皮膚が破けた。
そして今回、初めて「またずれ」が発生した。濡れたランパンのインナーが
擦れたためなのだが、これが地味に痛い
バンソウコウを貼って対処したけれど‥。

いろいろあるが、あと40Kくらいなら問題ないように思う

しかも、ここからは強力な助っ人、〇ッコさん、〇ヨさんの2人が一緒に走ってくれる。
ボクより少しお姉さん?のお二人だが、おしゃべり好きな、とても賑やかな二人である。
登ったり下ったりと中々ハードなアクティビティであるトレランだけれど、
その最中もしゃべっている
そして実際にずっとしゃべっていた

これだけ賑やかになると、100マイル完走という実感はなく、
朝からアラウンド竜爪のツーリングに来ました、という感覚しかない。
ただ楽しいだけ

高山を登り、穂積神社を過ぎ、竜爪を越える。
竜爪を越えると、もう大変なところはないので、いよいよゴールが見えてくる
鯨が池で〇田くんが待っていてくれて、アイスをいただく
暑かったので、ことのほか美味しい。
賤機山では〇ッチー、ヒデさんがお出迎えしてくれた。
ゴールの浅間神社では〇井さん、〇志さん、ウチの奥さんがお出迎え。
無事明るいうちにゴール

疲れは当然あるし、実際のところ3周目はつらかった。
けれど、予想していたよりはるかに楽に走り切ることができた。
決して速いペースではなかったせいもある。
だけど、途中多くの人たちに助けられたことが大きな要因だったと思う。

自分の都合以外の何かを考えて始めた企画ではない。
なのに、この企画を知った大勢の人が、ボクをサポートしてくれた。
ボクは自分は淡泊な性格だと感じているため、予想外のサポートにとまどったし、
それなりに感動もした。

ボクはカート・ヴォネガットという作家が好きなのだが、作品の一節に、
「もう一人じゃない」というフレーズがある。

大げさかもしれないけれど、そのフレーズが思い出された。

しかし、手厚いサポートを受けた故に思ってしまうのだが、
本来、100マイル走破はつらく厳しいもので、その過程は自己との闘いであり、
自己との闘いを乗り越えた先の心のありようを期待して走る、という感覚がある。

そういう面での手ごたえは、今回はまるでなし
普通に楽しく走ってしまった。もちろんそうした心持で走れることは素晴らしいのだが‥

まあ、これでプライベートな100マイラーの完成
次は何をしようかな、と考えるのも楽しい
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