ゴールまで
90K地点にのぼりがあるのは知っていた。
でもこれまでに比べればとても緩やかなものだし、
障害とはならない‥と思っていた。
ところが、気力体力ともに消耗しきったカラダに、
この登りがとてもつらく感じる。
最後の10Kなので、歩くという選択肢はゼロだけれど、
背中は痛くて息ができないし、脚は上がらないし‥。
猫背になってフォームが崩れていくカラダをどうにか起こして、
ゆっくりながらも走る。当然抜かれる。
おまけに、予想以上に距離が長い
とにかく我慢しながら登ってみれば、
今度は永遠に続くかと思われるまっすぐな道
残りの距離を考えれば、それに見合った分、道が続いている。
まあ、当然と言えば当然の話。
しかし、実際に視認できた場合の精神に与える影響たるや‥。
そしてペースがひどく落ちていることに気付く。
自分で感じているキロ当たりのペースより1分くらい遅い。
(後で聞くところによるとビミョーに上っているストレートだったらしい)
ここで一旦心が折れる。
まっすぐな道が終わってからも、緩やかな登りがあったり、
またもやまっすぐな道が現れたり。
暑いし、疲れたし、ノド乾いたし。
もうネガティブ思考のオンパレード。
最後のエイドにたどり着く。ゴール会場からアナウンスの声が聞こえる。
一旦ゴールから離れて、さらに折り返してゴールに向かう、という情報は
前もって聞いていたので、とくに感慨もなく残り3Kを走る。
フラットなコースになったせいか、ペースも上がった。
90Kからの予想以上のアップダウンと精神的な敗北により随分とペースが
乱れてしまった。ゴールも9:30台。目標どころかこれまでのウルトラで一番遅い。
序盤少しペースを上げて途中で早々に疲弊する、という展開も悪かった。
反省すべき点は多々あるが、まあとにかくたどり着けた
9:36でゴール
完走メダルをもらい、荷物を受け取った後、日陰でしばらく行き倒れる。
会場の無料マッサージを受けてから(すごく痛かった)、入浴。
疲労が激しく気分も悪い。お友達を出迎えることもなく家路についたのでした。