おんたけ100マイル~その④

長い下りを降り切って、いよいよ最後のループ

100Kコースを走っていた頃は、這う這うの体でここまで到着し、
ボクらが向かうのと反対方向を指す100マイルコースの矢印を見て、
「100Kコースで良かった~」と心の底から思ったものだった。

この最後のループにはそれだけ精神的なダメージを
感じさせる怖さがある。

今回100マイルに参加するにあたり、この場面については
あまりに何度も頭の中で反芻したせいか、
実際、分岐する地点に立っても、特に感慨や絶望はなかった

いいのか悪いのか?
この時は、ただ定められたコースを進む、ということ以外、
思考が及ばなかった。

  しかし、この時、かなり上位と思われる100マイルランナーが
最後のループを終えて、小エイドに到着した。
彼は分岐を右に曲がり、ゴールへと向かう。
一瞬だけ、「いいな~」と思った

  ところで、自分は何番手なのだろう?
第4エイド以降、100マイルランナーに出会っていない。(この後も会わなかった)
気温は終始低く、走りやすい環境であったから、例年に比べ
タイムがよい人が多いのかな、と推察された。
となると、ボクは20番くらいか?

最後のループに入ると、これまでのコースでは見たこともない急登が
まっすぐ続いているのが見える
「ここにきて、これ‥
おまけに比較的最近整地されたような砕石が敷き詰めてあり、
足を取られて登りにくい

たまらず歩いてしまう。
砕石敷されていない道は何とか走るが、それも超スロー。
そして再び激しく降り出す雨
さらに、見渡す限り人の気配なし。
こんな雨の中、クマも外出はしたくないだろうが
万が一、出会ってしまったら、疲れすぎてなすすべがないので、
熊鈴をガンガン鳴らして進む

永遠に続くかと思われた登りだが、何事も終わりはある
どうにか登り切って、(本当に)最後の下りへ。
やはり、みぞおちの辺りが痛み、歩いたり走ったりを繰り返しながら、
再び分岐に到着。
現在19:30くらい。ゴールまであと6K強?。キロ5分くらいで走ればあるいは‥?

もちろん、そんな速度で走れるわけない。
たぶんキロ7分以上かかっていただろう

近辺の100Kランナーは皆歩いている。
しかしここは100マイラーとしての矜持を保って走る
まあ、とんでもなく遅いが

そしてどうにかこうにかゴール
タイム20:19。長い一日が終わった~。

結局順位は10位。年代別入賞というオマケつきでした~