2011おんたけウルトラトレイル100K~その4

2011おんたけウルトラトレイル100K~さらにさらにつづき

 第三関門~ゴール

もうタイムの計算はできないので、携帯した高低図を見ながら、あと何メートルで頂上だから、
がんばろうとか思っていた。ここまで来るのに天然エイドは何ヶ所かあったが、コースから
2・3歩降りねばならず、それが痛んだ足にはこたえる。結果、天然エイドは
あまり活用できなかった。それでもコースに染み出した水溜りの水をすくって、足にかけたりした。
登りから下りへ。下りも、最早歩いていないというだけ。日差しもすっかり強くなっていて、
随分消耗したと思う。ジェルも食べたくない(飽きた)のと時間とコースの兼合いで補給しづらいのが
あったりして、この頃は思うように取れなかった。
そのため、下りでも足が止まり、何人かに抜かれてしまった。
いったん休んでジェルを補給し、再び走り出す。するとなんとなく走っている。やはりジェルって
効果ある。いずれしょっぱい(か、もっとおいしい)補給食がほしい
第三関門で最後の小エイドまでの距離を聞いたら13Kという答えが返ってきた。
普段ならたいしたことのない距離ではあるが、このときの13Kの長いことといったら
ここを曲がれば‥見えない、じゃあこの角を曲がれば‥などと期待と絶望を繰り返している
うちになんとか到着。ゴールまであと6Kくらいと告げられる。
それじゃ、最後くらいは走っちゃれ~、とあきれるほど遅く走る
それでも力尽きて歩いている人を数人抜かす。というかここまで来ると抜かすも抜かされるもなく
みんなえらいね~という感じ。
最後の数キロ、ロードに出る。アスファルトの照り返しがきつくて、ここが一番疲れたかもしれない。
炎天下であと5Kの表示を見たときは、さすがに心が折れて少しだけ歩いてしまった。
ハイドレの水を顔と首に掛けて気合注入。再び走り出しヨレヨレになりながらもゴール

タイムは12時間32~33分くらいだと思う。

そのまままっすぐ自販機まで行き、コーラとアクエリを購入。コーラは冷えていなかった。
冷えていたのは先着順で買われてしまったらしい。
やっぱり速い人にならないと‥と心に決める。
アクエリは一気飲み。コーラは後で飲むことにして、デカビタを飲む。こちらは冷えていた

しばらく日陰で休むも、足が痛くて動けない。歩き出してもヨチヨチ歩き。今までどうやって
走ってきたのか、不思議だ。他のゴールされたランナーはみんなスタスタ歩いている‥。どして?
シャワー浴びたり、休んだりしてから、第二関門で預けた荷物を取りに行くと、ちょうど100マイルの
トップが帰ってきた。あんなにすごくきついガレ場を160Kも走ってきたのに、颯爽と走っている。
もう、すごいとしかいいようがない。僕が言ったところで、だが「おめでとうございます」。

レース後のパーティーとやらにも興味があり、見てから帰ろうかと思ったが、そんな気力は既になく、
途中で宿をとりつつ、のんびり帰ることになりました。来年は‥今は考えられません。
なにせ、レースの応援に来ていた多分参加者のご家族の子どもさん、やスタッフさんの走る姿を見ても
「ムカッ、もう走る姿は見たくない」と思ったくらいだから