UTMB2012④ ~たぶんsaint gervais~les houches retour

たぶんsaint gervais~たぶんLes conta retou

よくは覚えていないのだが、登り基調のシングルトラックを進んで、
ちょいと下がったところがles contaminesだったと思う。
ここも大きなエイドでした。比較的大きな町であり、到着したのが
ほぼ真夜中だったにもかかわらず、たくさんの声援を受けることができました

UTMBに対する各市町村とそこに住むみなさんの同大会に対する認知度というのは
相当なもので、この先どこに行っても、何時でもそこかしこに人がおり、
どのランナー問わず暖かな声援を送ってくれます
カフェやバーから大きな声で励ましてくれる人あり、渋滞中の車からはクラクションでの声援、
中高生くらいの兄ちゃんたちが変?なリズムで応援してくれたり、まさに老若男女だれも
かれも(のように思えるほど)がランナーに温かく接してくれていました。
疲れているときは本当ありがたかった

たしか、このエイドを過ぎたあたりで、急登がはじまります。
UTMB2011で鏑木、横山、ヤマケン各トップランナーが駆け上がっていった
場所かと思われます。
しかし、こんな坂、30Kも走ってきた後で、駆け上れるわけないです
岩の上を通るため足場は悪く、登りはきつい。おまけに直登だったりするので、
はるか先(上)まで、登りが続くことが容易に視認することができ、心折られます
やはり登りはバンバン抜かれ、平坦なところで少し抜くを繰り返し、だんだんと高度を
上げていきます。
標高が高くなるにつれて、気温も下がっていきます
周りに高い木がなくなり、見通しが良くなったところで雪が降り始めます
ヘッドライトが、はるか遠くの上空に伸びていくのが見えます。
あそこまで行かなきゃならないの?果てしのない疲労を予感させます
途中、La balmeのエイドで暖かい塩スープ(底にパスタが沈んでいる)をいただき、
少し温まり、さらに上を目指します。
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雪は降り続いており、風に吹きさらされて体感温度は低下の一途
静岡では体験できない寒さです。気温は低く、冷気はバンバン感じますが、
ファイントラックのおかげか、体幹を冷やすということはなく、身震いすることは
ありません。ただ指なし手袋をしていたので、手の感覚が全くない

細かな作業が一切できなくなり、このままだったら凍傷か?
怖い‥早よ下がらなければ。

しばらくして、山頂を迎え下りに突入。
2度ほどロープに脚が引っ掛かり、ん?。
おかしいなと思いながら、100mほど下ったら、前方のランナーに異変が。
どうやら集団でミスコースしたみたいです。
そこからショートカットして正規ルートへ。
前についていくだけじゃだめだと、この辺りからマークを確認しながら
走りました。
途中から樹林帯に入り、標高も下がってきて、どうにか一安心。
下りきったところで、しばらく平坦なトレイルへ。
平坦なところだけはイーブン(別にどこもイーブンなのですが)。なんとか頑張って走ります。

ただ、このあたりか、その前くらいか、おなかの調子が‥
Les conta retourに到着。

たぶんLes conta retou~les houches retour
ここで1回目のトイレタイム。(1回目、というからには‥)
大きいエイドだったので、まあ公衆トイレもあり、無事通過。
ハイドレに入れる水は設置されていた水道で。
バナナ2,3きれを口に押し込み早々に出発。
走っている間は寒さは感じないが、エイド等で運動を止めると途端に寒さを感じる。
ついでに指も、もう限界
出国直前に買い揃えた防水グローブをはめます。
これが‥なんとも暖かい。幸せを感じた瞬間でした。

ここらは真夜中ということもあり、記憶混濁。
高低表では登っておりて、la vilietteに到着。
ちなみにエイドでは人が多く、遠くからでもその気配が伝わります。特に、
カウベルの音が、その存在を知らせてくれて、僕たちランナーを元気づけて
くれます
一人で真っ暗な樹林帯をひた走る。するとカウベルの音が
あ~エイドまでもう少し~と走ってみるが、エイドの明かりは見えず‥。
ん?暗闇からカウベルが‥そしてモ~。本物の牛でした。まぎらわしいわっ

la vilietteから再びえげつない登りが。ここの登りは参りました。
いつ果てるともしれない急登。そしてたまに直登。
これまで脚のダメージ回避だけを念頭に置きつつ走ってきまいたが、
ここはかなりのエネルギーを消費した感覚。
ついでにおなかPP第2波が訪れており、力はいらず

ようやく登ってエイドでトイレの有無を確認するも、あえなくなし。

さすがに急ごしらえのコースの為か、トイレの設置だけは間に合わなかった
とみられ、トイレなしのエイドが多かった。

そして今回最大の山場つるつる下り。
牧場の中を通り、やがてトレイルへ入っていくのだが、とにかく足首が埋まるほどの
泥道で、滑る滑る形而上的滑る坂道とでも言うのでしょうか、
転ばないことに全神経を集中させても転びます。
ついでにヘッドライトの電池も寿命寸前(腰のライトは調子が悪く、
途中からつかなくなった)。
しかし、強者外国人たち、こんな道でも走っていき、ガンガン抜かれます。
どうしてかわかりません。きっと彼らは“特攻野郎Aチーム”なのでしょう。

どうにかこうにか泥道を抜けles houches retourへ。

⇒さらにさらに続く

どこかのエイドにあった教会。照明が幻想的でした。
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どこかのエイドでは蛇口(5つくらいあった)からハイドレに補給。
おなかPPの一因かも‥
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驚異のどろどろ坂を抜けてようやく夜が明けました。
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