第20回日本山岳耐久レース

ハセツネに参加しました。
第20回という(多分)メモリアルな大会です。

自分にとっては負の記憶となってしまいましたが。

~スタートまで
小学校体育館でアラジン・フジヤマTRCの皆さんと合流。
ゴロゴロ過ごす

「装備」
ザック‥ウルトラスパイアのサージ
ウェストポーチ‥ウルトラスパイアのセル+シナプス

「ウェア」
シャツ‥フジヤマT
パンツ‥TNF
ハーフタイツ、ゲイター、アームカバー‥c3fit
くつした‥injinjiの五本指ソックス
シューズ‥TNFシングルトラックⅡ
ライト‥ヘッド・ハンドともにジェントス

「補給」
ザックにハイドレ1.5リットルOS1
ウェストポーチに0.5リットルOS1
ジェル‥家にあったshots色々10個とワンセコンド1個を
ソフトフラスク2個にチャンポン
固形食‥ドラックストアで買った雑多な高カロリー食を6個
ハニースティンガーグミ1個
ベスパハイパー5個

スタート~第一関門
開会式はスタート時間が迫っていたこともあり、
ぐだぐだな感じに‥
優勝カップ返還は相馬さんがアップに出かけておらず、
招待選手のダコタ・ジョーンズ選手が挨拶をするも、
スタート位置移動の途中で早々にスタートの合図が鳴る。
彼はスタート位置に無事つけたのだろうか?
結果、大会新で優勝したのだから、きっと無事にスタートしたのでしょう。

スタート直後、早速トラブル発生
ザック+ウェストポーチの組み合わせはウェストポーチのボトル先端が
ザックの底に当たってしまうので、少しずらして装着していた。
そのせいか、走っている途中でフックが外れてしまった。
再度装着しなおすが、ウェストへの締め付けが緩かったせいかもしれないと考え
かなり絞って装着。
その後、走りながら頻繁にフックが外れないか確認しながら走ったが
神経は使うし、絞りすぎたウェストポーチは呼吸に良い影響は与えなかったと思われ、
事前に同装備で走ることのなかった準備不足が悔やまれる。

そしてさらにハイドレがっ
ハイドレはキリアンザックに付属していたものを使用した。
キリアンザックはホースがザック底部から上に伸びてくるつくりとなっている。
対してウルトラスパイアはザック底部から上部に伸び、肩を経由して口元にくる。
当然、必要となるホースの長さが異なるわけで、実際使用してみたら、
ギリギリ口元に来る程度‥。
しっかりと固定することは難しく、これも終始気になって仕方がなかった。
やっぱり実際試してみないとわからない。

そんなこんなもありつつ、出だしの展開は去年と同じ。
ただ去年は足首の捻挫があり、序盤から痛みとの戦いだったが、
今年はそれが無い
そこそこ渋滞につかまり、その後はペースを抑えるよう自分に言い聞かせつつ、
前半を乗り切ろうという考え。
実際、その通りにレースは行われたが‥。
どうも、いつもより息苦しい‥。ウェストポーチもしくはザックの締め付けか?あるいは両方?
これも事前に試しておけばよかった‥。

第一関門の通過は去年よりわずかに早い程度。控えめに言っても“抑え”すぎ。
その割に、疲労も、それなりにある。何故か?思い当たる節はない。

第一関門~第二関門
登りの弱い自分としては、とにかく三頭山さえクリアすれば、精神的に楽になれる。
もちろん、その後の御前山、大岳山は厳然と存在するものの、そこは敢えて無視

なんとか我慢してペースを落とさず登る。去年よりは良い感じかな
その後の下りも3~4人くらいの少人数で、それほど無理のないペースで進む
(進んでいると思っていた)。
しかしカラダ全体に力が入らない。腕にも脚にも言いようのないだるさが
つきまとう。やっぱり特に思い当たることはない。
おまけに登りで眠い~

第二関門に到着。時間を見て愕然
自分の想定していたタイムより30分以上は遅い‥。
しかも、疲労もかなりたまっているし。
なんでだろ~なんでだろ~
水分はハイドレが空になったくらい。ボトルはほぼ残っている。
補給はおおよそ予定通り、しかし食欲は大きく減退。
5分ほど休んで月夜見を出る。

第二関門~ゴール
第二関門の通過時間を見た後、緊張の糸が切れた。
その後の御前山から大岳山の下りに至るまでの道中は、
へたれそのもの
失速はなはだしく、疲労の色濃し。ピークを過ぎるたびに
ベンチに腰掛け、固形物を食べながら休む。
とにかく口に入れるすべてが不味く感じる。
食べてもカラダに力が入る気配が無い。
(ベスパだけは効いている感覚があった)
こういう経験は記憶にないな~
あ~、なんでだろ~なんでだろ~
気落ちすると、何事も消極的になるせいか、
御前山下りのガレ場も、おじいちゃんの山登り張りに
「よっこらせ」と下る。もちろんガンガン抜かれる。
なんとも、情けない思いをした。
途中で「やめようかな~」とも思ったが、
特にやめる程の理由も思いつかない、のでユルユルと先に進む。

大岳山を抜け、いよいよ下り基調となり、走れるパートとなる。
幸いにも、先ほどまでのへたれっぷりが体力温存につながり、
何とか走り続けることが出来た。ペース云々は置いておいてだけれど‥。
日の出山からのトレイルは気持ちよく?重力の惰性にしたがいラン。
そしてゴール12:10
少し気持ち悪かったが、嘔吐することもなく、無事終了。

雑感
なんとも“しょっぱい”レースとなってしまった。
レースに参加すれば、そこそこ苦しいものであるのは自明であるが、
今回は体力的というより、精神的に疲れた。

走っている間も、その後も、敗因(ボクにとってはこのレースは自分に負けたレース
だったので)を考えるも、どうにも思い浮かばない。思い浮かばないのを
無理に上げれば、それはすなわち言い訳になるのだけれど。

①UTMBの疲れ?でもおなかPPで失速したから、体力的にはそれほど
消耗していなかったと思う。
②レース前のアプローチ?減量のために食事量を落としたり、近頃
読んだ本に従った過ごし方をしたけれど、それほど影響したかな~?
③補給?携行した補給食はほぼ消化したし、水分摂取も、ひどく悪い
影響を及ぼした感覚はない。それに今回唯一の収穫は、おなかPPに
全く無縁だったこと兆候すらなかった。

などと、ぐるぐる思考したが、結局のところ
実力不足!ということになりました。
あ~この事実からは目をそむけていたのに~

結局、「練習しなければだめだよ~」というご託宣を山の神から
頂いた今回のレースでした。

余談ですが、レース後、靴下を脱いだら右足中指が赤黒く
変色していました。どこかの木の根っこで、したたか打ち付けた時のものです。
後日病院に行きましたら、骨が欠けている、要は骨折ということ
ひどいお土産までいただいてしまいました。
本当ハセツネって恐ろしい所です。
だからこそやりがいがあるのでしょうが‥。