IZU TRAIL JOURNY~当日②

IZU TRAIL JOURNY

 仁科峠~土肥駐車場(第3エイド)

ここからはコースの様子が変わります。
背の低い笹尾根の緩やかな登りと、木段の下り、そして強風。
これが説明に会った強風台風じゃん
ボクにとっては幸いなのは、ほぼ横風だったこと。
向かい風だったら、ボクのか弱い気力は折れていたことでしょう。
しかしゴーゴーとうるさいこと
距離も40Kを越え、疲労も表出してきており、ゴーゴー音で聴覚がバカになったせいか、
ペース配分もあやふやに‥。要は集中力が切れてきました。

それまでは追いぬく一辺倒だったレース展開も、登りなどで、後続に
追い抜かれることもしばしば、気持ちが萎えていた区間です。

いわゆる草食系というのでしょうか?実際相対した相手がいると、
「どーぞどーぞ」と道を譲ってしまう性分です
「負けるかコノヤロ~」といった気持ちが全然わいてきません。

そんなこんなで追いつかれたり追い抜かれたりを繰り返し、
他人にどーのこーのというより、気力がなえた自分に対し「いかんいかん」と
思い直して、再び集中するよう努めます。

でも木段って登りにくいし、下りにくいし‥ハイキングだったらすごく気持ちの
よい場所なのでしょうけれど。
時として強風にあおられてササやぶに突っ込みそうになります。

ロードをしばらく走って土肥駐車場へ。
バナナ2つ(約2/3本)、キットカット(もらったけど食べず)、
水をボトルに、スポーツドリンク2杯、コーヒーとかあったみたいだが、
相変わらず胃が痛かったのでパス

 土肥駐車場~ゴール

相も変わらず強風吹き荒れる中を進みます。時折、本当に吹き飛びそうなほどの
突風もあったり。
そんな中でも誘導してくださるスタッフさんがいるんです。このまま一日中誘導を
続けるのかと思うと、ただただ頭が下がります。

多分、戸田峠あたりから、ゴールまでひたすら下ります。あ~よかった
そして、これまたご褒美のような下り。芝生でふかふかした下り坂。
思わずキャッホ~と声が出てしまう
な~んてことを言いつつも、これが意外と走りずらい
脚は疲労して踏ん張りが利かないし、普段走るトレイルの下りはせりあがった路肩で
ブレーキをかけるのだが、平たい地面でそれもできない。
気持ちよいように見えて実はダメージが大きかった
しかし、それは自分だけかも。前に見えていたランナーは、
あっという間に姿を消していった。登り⇒嫌い、下り⇒下手、
じゃあ、オレって一体??と思いながら下っていきます

さらに前日判明した70Kレースが実は75Kレースだったという事実。
70K地点で”あと5K”という標示板を見ると、自然気持ちが下がる
「本当は終わりだったのに‥」などと一人で恨み言を言いつつ下山し、
最後のロードへ。
民家も姿を現し始め、家の前や中から、暖かい声援を受ける。
ほどほどに切れ目なく、暖かい声援をいただくので、本当は結構苦しくて
ゆるゆる走るか歩きたいのだけれど、普通を装いお礼を言いつつ、颯爽と(見えるように
走り抜けます。そしてゴール

ゴールは小さな公園でした。STYではお会いできなかった(到着が夜だった)鏑木さんとも
お会いでき、いいゴールでした

さらに続く