UTMFその2

 本栖湖~西富士中学校

竜ヶ岳の登りは息きれた。みんな早いので、そのプレッシャーからか
なんとかくペースを合わせてしまう。心拍150前後

頂上につくと薄暗い。富士山は雪におおわれており、幻想的な光景
頂上のベンチでストックをしまい、ハンドライトを取りだす。何人かがベンチを使って
荷物の出し入れをしているが、あわててゼッケンを忘れていった人がいたらしい。
ふっ、こういった長丁場、焦った者が負けだぜ、などと
偉そうに思ってみるが、そうした自分も、この後チップを片方なくす‥

竜ヶ岳を降りると、麓まではなんとなく走る
麓に到着。ウォーターステーションと聞いていたが、食べ物はたくさんあるし、活気もある。
フジヤマTRCが主体となってエイドを行っており、見知った顔が多い。こういう時は
何かしら安心感がある

補給を行ってスタート。ザックのサイドポケットに手をやり薄皮チョコパンを取りだそうとすると‥。
ベタッ、一旦ザックを下して確認すると、
 チョコパンを入れていたビニール袋が破けた。
 走行中にチョコパンがシェイクされグチャグチャになった。
 グチャグチャになったチョコパンがザックに張り付いた。
モチベーションだだ下がり
ここまでにもソフトフラスクに入れたジェルが補給時に手につき、べとついていた。
ソフトフラスクはごみを出さず、補給も比較的容易ではあるが、どうかすると、
内容物が出て、手をべたつかせる。そしてそれはかなりのストレスである。

とにかく、チョコパンを携帯するのは止めることにする。
ちなみに代替案は考えていない
そりゃそうだ、もともとアンパンのつもりだったんだから。
とりあえず手持ちのジェルで行けるところまでいくことに。

ここから急登。いつもながら登りは嫌いだが、一歩一歩確実に
そして確実に心拍も上がる
登り切ったら、あとはアップダウンを繰り返す、走れそうなところは、なるべく走る。
もうちょっと、のんびり行けばよかったのにな。

長い天子が岳の下りをおりて、西富士中学へ。
急ぎすぎたせいか、他のランナーさんの姿はそれほどない。
ここでフジヤマTRCの私設エイドに遭遇。レッドブルをもらう
エイドの存在もありがたいし、まさに”一人で走ってんじゃねえぞ”です。
とりあえずべとついたザックと手を洗い、おにぎり、バナナ等をもらってGO

 西富士中学~粟倉

今回最も怖かった区間
昨年は草むらに伸びる一本のトレイルをさえぎる物のない炎天下のもとアップダウンを繰り返し、
随分と体力を使った覚えがある。
今回は、まったくの深夜‥。
暑くないのはありがたいが、周りは木々に囲まれ、ほどよく?草に囲まれたトレイルが見渡せる。
民家など人気を感じさせるものは視界にない。おまけに他のランナーの姿もない‥。
個人的なナイトランであったら、大概のものを引き換えにしても断る状況である。

遠くで犬の鳴き声がする。ひどく鳴いている。飼い犬だろうか?飼い犬が深夜にこれほど
鳴く状況というのは、何かを発見し、番犬としての役割を存分に発揮しているということだろう。
その対象とは?ケ・モ・ノ?
そういえば、何やらケモノ臭が。自然速度が上がる。

しかし、折り悪く、気持ちが悪くなってきた。持参した胃薬を飲みたいところだが、
今ここでザックを下し、胃薬を飲むなど論外胃薬は粟倉で。
でも昨年と違い、いやに長く感じる。こんなに長かったっけ?
どうにか粟倉に到着。胃薬を飲む。
疲れたな。とばしたから

※あとあとランナーズアップデートを見たら、この区間、女子1位のクリッシー・モールより
速かった。オレ、アホ