UTMFその3

 粟倉~こどもの国

ここはやたら長いロードとやたら長い林道区間
これまた微妙にアップダウンであり、歩くには
少しばかり罪悪感を覚えてしまう。

真面目な自分は走る、というか走らされる。
ストックを使用できる、ほぼ最後の区間なので、
存分に使わなければ損という”モッタイナ~イ”的な
心理も働いた。
歩いているランナーは何人もパスしたな。気前よく体力を
消耗してしまった

こどもの国に到着。
ここでもフジヤマTRCの温かい歓迎を受け、きのこ汁をいただく
散々人気のないところを走ってきたので、癒される~
だけれど、のんびり座っているのも寒いので、準備をしてスタート。
ちなみにここでHOKAに履き替える。

ここまでの所要時間は‥。あ~‥速いな、昨年参加したSTYより
1時間早い。まだ半分しか来ていないのに、どうしたものか?

 こどもの国~水が塚

あまりよく覚えていない。ただ随分足場が悪かった。この辺りから疲労を自覚する。
心拍は130台に落ち着いたが、別に意識的に落としているわけではなく、そこまでしか
上がらない状況となった。あと80K?
夜が明け、朝日に照らしだされる、木々やトレイル、山々が美しい
気は紛れるが、わずかながら元気のよいランナーさんにパスされ始める。

どうにか水が塚に到着。バナナ、コンソメスープ等をいただく。
さて出発しようとすると、「これ忘れ物?」というスタッフの声。
うん?と見ると、ボクの座っていた横に、ハイドレーションが‥。
「いや、ボクのじゃないですね~」
「じゃあ、誰のかな?今までここにあったのかな~?」
「さあ‥、でもこの人、水なしでどうやって進むんでしょうね?」

ナゾである。

 水が塚~太郎坊

ここからしばらくは走行禁止区間。しかし今の自分には好都合。望むところだっ
歩くには本当気持のよいトレイル。早朝で空気も澄んでおり、なおさらいい気分
四つ辻まで登り、太郎坊まで砂走り。

ここでトイレ休憩。ある意味最大の懸案事項であったトイレ問題は、事前の防寒対策も功を奏し、
今のところ問題なし。

バナナ、コーラ、おそば(ツユのみ)をいただき、タイツを脱ぐ。
ここら辺から食欲減退が顕著となる。ハンガーノックが始まりつつあると思われる。

 太郎坊~すばしり

ここは下り基調のトレイルが続く。
下り基調で軽めのアップダウンであり、こういったコースは体力をそがれるのに
実に有効である。走ろうと思えば走れる。ゆえに走る
この後のゴールまでの道程を考えれば無理をすべきでない。
疲労は蓄積しているし、食欲も失せている。気分も悪い。
しかしすでに、このころはのちの展開まで思考が及んでいなかった、というか
思考することができなくなっていた。
ただ目の前のトレイルを走るのみ。最早、馬車馬的思考に陥っていた。

結局ほぼ走り切り(遅いけどね)、すばしり道の駅へ。
ここでスポルチバの方々に遭遇。お雑煮やらジェルの補充やら色々と
手を焼いてもらう。こんな自分に‥ウウッ。感謝する。
ついでに弱音を吐きまくる
あまりの人の温かさに後ろ髪をひかれながら、エイドを出る。