UTMFその1

UTMF祭りが終了した。
本当、”お祭り”というにふさわしい高揚感。
多くの人たちが、ある極限の状況を共有する場。
そのような中で感じるなんらかの一体感は、祭りの持つ
本質と同じものなのでしょう。

とはいいつつ、そこには少なからず肉体的な酷使が
含まれているわけで、レース後の爽快感とそれ以上の
疲労感で、わけわからないことになっています

なにはともあれ初めての100マイル。
備忘録的にスタート

 スタート前の妄想

心拍数は130台をキープどうせ下がってくるだろうが、
できるだけ同じような状態を保ち続ける。

補給は30分おき+エイドの食べ物。具体的にはジェル⇒エイドで
もらう薄皮アンパン(たしか去年あったような気がした)⇒エイドについたら
バナナやうどんなど。

よく目にするフレーズ「100Kすぎてからが100マイル」を肝に銘じ
100Kすぎたら頑張る

 妄想に対する結果

 のっけから設定オーバー
のちにつぶれる‥。

 予想と違う&そのうち疲れて食べれず⇒ハンガーノック
のちにつぶれる‥

 あまりに疲れすぎて、すべて吹っ飛ぶ
そしてつぶれる‥

 スタート前
受付を済ませ、アラジンTR部の方々にごあいさつ。その後各ブースを
物色。HOKAやらINOV8やらいっぱいあった。静岡にいると中々お目にかかれないが、
あるとこにはある。やっぱ東京はすごいな~、と感じる。

お昼になったので、近くの喫茶店へ。カレーライス(つまりお米)を食べようとしたら、
かつてないほどの盛況ぶりらしく、店内混雑、お米切れた、とのこと
仕方がないので、パスタを食べる。
相席した人が、ブルックスのブースの人で、50歳、過去ウルトラ50回くらい参加経験、
リタイアなし、コンプレッションウェア着ない、テーピングしない、アミノ系サプリはここ
最近取り始めた、それまでは摂取したことがない、
今回UTMFに参加するがストックなんぞつかった事がない、などと
思わずあこがれてしまうワイルドぶりで楽しく話を聞きながら昼食をとった。

開会式が始まる。周りのランナーさんも次第に盛り上がってくる。
「苦しいのは大丈夫‥だよね?」と自分に言い聞かせる。

 スタート~本栖湖
出だしは200人も前にいただろうか?よくわからない。
皆、快調に走っていく。とりあえずついていく。
少し胸苦しい?ペース落とそう、等と考えているとス~ッと
走っていくランナーが。うん?と見てみると相馬さんだった。
でしょうね

ロードも終わりトレイルへとはいっていく。
みんないいペース。心拍計を見ると140台やばいな~
でも登りだし、序盤は致し方ないかな~?
しかし、一度上げたペースを落とすというのはそこそこ難しいことで、下りに入っても、
まあそれなりに走ってしまう

最初のエイド”鳴沢氷穴”に到着。早速”薄皮アンパン”を手持ちのビニール袋に詰め、
バナナを食べてGO、今回、この”薄皮アンパン”がキモとなるであろう
では早速一つ
うん?これはチョコだね~‥‥なんとボクが”薄皮アンパン”だと思っていたのは”薄皮チョコパン”だったのだ
アンパンなら食べ続けられる自信があったが、こんなに脂分の多いチョコパンなど、そうそう何十個も
食べ続けられるものではない‥
誤算だ‥大誤算だ‥どうしよう‥といっても始まらない。とりあえずチョコパンで行けるとこまでいくことに。
おまけに、自分の予想タイムより早い気がする

その証拠に、鳴沢氷穴を出た後のロードで、O原さんやIZU TRAIL女子優勝者、O石さんに遭遇。
絶対オレオーバーペースじゃん。一応心拍は130台に落ち着いたが、このままで
いいのだろうか?

そうこうするうちに本栖湖到着。思ったよりも早い、というより実際に早い。予想より1時間近く早い
やっぱオレ、バカじゃん。しかしこの時は周りも、普通に走っているし、
本栖湖で見学していた奥さんに聞くと、トップ集団もかなり早いペースだったということなので、
特に奇異なことだとも思わなかった。
バナナを食べて、コーラを飲んで、チョコパンをビニール袋に詰める。
夜間に備えて、タイツをはき、上着を着る。ヘッドライトを装着し、ストック出して、いざ恐怖の天子へ