おんたけウルトラトレイル100K~その②

 第一関門~第二関門

とにかく心拍数だけ気をつけて進む。
ここからはアップダウンが激しくて、昨年は
この区間で多くの体力を消耗してしまった記憶がある。

前後するランナーに惑わされることなく、あくまで
自分のペースで‥。
しかし、皆が落ちてきたのか、自分が頑張りすぎているのか、
なんとなく、走り続けていると、前のランナーをパスすることが
多くなってきた気がする、というよりも抜かれなくなってしまった。

だんだんと夜も白み始め、湖が見えてくる。この辺りも快調
ではあるのだけれど、昨年も同じ展開だったよな。
でも、心拍数が極端に上がることもないし‥。
などと逡巡していると、50Kを越えたあたりから登りがきつく感じ始めた
シンスプ疑惑を発症してから、少しばかりフォームを変えて、ハムストを使えるように
心がけていて、今回も務めてそのフォームを維持していたのだけれど、
肝心のハムストちゃんが、この辺りで完売状態となったようだ。

ここにきて、数名のランナーさんにパスされる。
う~ん、これも去年と同じ展開だな~、この疲れたカラダであと50K‥。
最早、絶望しかありません

ここで後ろから来た100mileの選手にもパスされる。
すでに100K近く走っているはずなのに、フォームが乱れることなく
たんたんと登っている。うわ~速そう。っていうか速いな~。
フォームも恰好いいし
多分、上位の選手なのだろう。これから、死に体になろうとする自分にとって
よい冥土の土産になった、と思いつつ、どうやら第二関門に到着。

 第二関門~第三関門

デポしてあった補給食などを補充して、そうそうに出発、したくはなかったが
ここにいて、レースが終わるわけでもなし、なら早々に出発
多少休んだところで、疲れたカラダが回復するはずもなく、
いや~これからどうしよう??
と途方に暮れながら走っていたわけだが、走っている最中は漠然と
色々なことを考えていて、全然集中していないと言われればその通りで
あるのだけれど、何気に、鏑木さんのレクチャーされる登り方で
上半身を前に投げ出し、それを支える感覚で脚を前に出す(みたいなこと)
を思い出して、それこそ何気に行ってみる。

す・る・と
お~脚でるじゃん全然疲れてないじゃん
どうやら、ハムストを使用することを意識している間、脚前面部はあまり使用していなかったらしく、
それほど、疲れていないことが判明
登りでも走れちゃうよ~下りも怖くないよ~
調子こいて、バンバン走って、前のランナーを抜かしちゃいます

第二関門を過ぎると、レース中最高標高地点が訪れて、さらに、登り返しがあるため、
前々回、前回などは高度計をみながら、いつまで登るのかと、うんざりしていたのだが、
今回は、知らず知らずに登り、気がついたら下り~だった。

そうこうしながら調子よく第三関門へ到着。