ハセツネ2013~その②

 浅間峠(第一関門)~月夜見駐車場(第二関門)

第一関門を無難に過ぎ、いよいよ最高高度の三頭山へ
そろそろ、背中のハイドレの水分も少なくなってきたことがわかる
水漏れが明らかに減ったし、ザックも軽い。
三頭山山頂‥いや、せめて三頭山にとりつくまでに背中の水分が持てば、
あとはソフトフラスク約800mlのジュース&水で月夜見までは大丈夫‥なはず。
自然、気は焦るが、そうなると三頭山までは思った以上に長く感じる。
まあ15Kくらいあるのだから当たり前なのだが。
おまけに、ここら辺から、アンビットの具合が気にかかるようになってきた。

道中、何度か携帯した高低図とアンビットの高度、距離を照らし合わせてきたのだが、
どうも、互いのの距離表示が合わない。ついでに高度も合っていないような
だから実際自分がどこにいるかは、いまいち定かではなくなっている。
普段ならどうということはないのだが、水分の摂取量に関係してくるとなると
自分の現在位置は、これまで以上に重要となる。

やがて、日没が訪れて、周囲は暗くなりだす
ヘッドライトとハンドライトを取り出して夜間走へ。
(ここで背中の収納スペースからザックを下さずライトを取り出す。
格好いいぞキリアンザック、手間も省けるし、非常に満足
しかし、暗がりでの自分の平衡感覚やスピードが、すぐに対応できないためか、
下り坂で3度ほど転倒
ここらまでくると、序盤の飛ばしすぎの付けを払わされていると思われる
ランナーさんたちが出始めるため、抜く回数も多くなる。
(かなり荒い息使いなのでそうではないかと察せられるのだが)

三頭山の手前くらいでハイドレの水が切れた。だが、この分なら残りの水分で第二関門まで
たどり着けそうだし、これ以上下半身がべたつく心配もなくなる

そしていよいよ、三頭山へ。
ひたすら体力温存に徹する。骨盤立てる。ハムスト使う。腕押しする。心拍上げない。
これまでの小刻みなアップダウンと同じ心持で、自分の息使いに耳を澄ませて‥。
こういう時にうれしいのは頂上から応援が聞こえてきたとき。
応援も嬉しいが、いつまで続くのか、極端なことを言えば本当にあるのかどうかも
疑わしくなっている、頂上の存在を知らせてくれる
昨年はひたすら頂上が来るのを願いながら登っていた。
ところが今年はあれ?もう着いた?という感覚。
それほど疲労はない、そのせいかもしれない。
そして、アンビットの高度を見ると‥あれ?高低図より100mくらい低い‥。
だから思ったより早く到着したと感じたのか?
いいのか悪いのか分からないが、とにかく最大の難関をクリア
あとはほぼ下り。
所々で独りぼっちになり、コースが合っているか不安に駆られるが、どうにか正しい道を進んで
月夜見駐車場へ。水も持ちこたえた