ハセツネ2013~その③

 月夜見駐車場(第二関門)~ゴール

ソフトフラスク2つにハイドレそれぞれ500mlの水をもらい、
休むことなく御前山へ。
なんといっても、過去、このだらだらと長い登りが一番つらかった
なので気合いを入れて無理のないように登る
疲労も出てきたか、息が荒くなってきた。
しかし、脚の疲労はそれほど感じられない。
心拍を上げないようゆっくりと進む。
昨年までは、この辺りはダダ抜かれしていた。
今年は数人に抜かれたのみで、まれに抜いたりもする展開だ。

それよりも、補給食が残り少なくなってきた
月夜見を出た時点で、ジェル残り3つ。
御前山の上りで一つ、大岳山で一つ、あとはラストスパートで一つ、のペースかな。
予定通り御前山の上りで一つ摂取するも、少々気分が悪い‥
ゲップは出るし、この感覚‥。最近リバースが癖になりつつあるから気をつけないと。

三頭山と同じく、意外と早く山頂へ到着
脚はまだ大丈夫だから下りは特に問題なし。
ただ、厭戦気分が自分の中で侵食し始める。
行動のすべてが物憂くなって、気力も減退し始め、速度が落ちる。
エネルギー不足みたい。
息使いも荒く、ふと心拍計を見ると130台まで下がっている
ということは、肉体的な疲労も蓄積されているよう。
だけど、脚はまだまだ余力がありそうだし、スパートする前に
エンディングを迎えそうなのは何故?
結局、体幹を含めた上半身の疲労がピークを迎えたとの
結論に至る。わからないけど。

そして大岳山までの道のりがやけに長く感じられる。
こんなに長かったかな?
この辺りはずっと一人で走っていたから、そう感じるのかもしれない。
それでもいよいよ大岳山への激登り。

気合い一発ジェルを口にする‥も、ごっくんと飲み込んだ瞬間に
リバース
う~ついにやってしまった。軽く絶望感。
特に吐く内容物もなく、すぐに次の波が来るわけでもなかったが、
もうジェルをとることはできない。もっともジェルはあと一つしかないが。

あと20K近くあるけど大丈夫?
とくかく行くとこまで行こう。
どうにかこうにか大岳山を越える。あとはほぼ下りのみ。
予定ではここからバビューンとスパートする予定だったのだか、
心拍は上がらないし、相変わらず気持ち悪いし。
脚がもげても、吐き散らしてでも、自分のすべてを出し切って
走り抜くっ
とはならないのだ。ボクの場合。
痛いのも苦しいのも嫌いなので。

だから巡航速度でどうにか進んでいるといったペース。
下りはともかく、第三関門手前の緩やかな登りでは歩きも入ってしまい、
数人のフレッシュランナーさんにパスされる。

第三関門の時点で9時間30分くらい。
今の状態でサブ11は難しいみたい。まあそれは仕方がないとして、
ペースダウンしたまま最後の走れる区間をやり過ごしてしまうのは
もったいない。
であるならば、ちょっとくらいちゃんと走ろうかな。
日の出山からは約10K。
吐いてからはジェルも水も取らず(水を飲んでも気持ち悪かった)。
でも10Kくらいならなんとかなる‥だろう。

折よく、自分のペースにあったランナーさんがいたので、
迷惑にならない程度に?後ろにつかせてもらい、
多少の苦しさも我慢して走る。
残り4Kくらいのところで、前方のランナーさんが転んでしまったので、
無事を確認してからは一人旅。
走っているうちに嘔吐感もおさまり、最後の最後でバビューン
コンクリートの坂道を抜けロードに出ても、速度を落とすことなく
(むしろスピードアップッ)そのままゴール。
サブ11にはわずかに足りず。やれやれ。

寒いのでトン汁を食べたかったが、再び気持ち悪くなってきたので断念。
しかし、水分をとっていなかったため、ジュースだけは3本くらい飲んだ。
そして、とにかくべたつく下半身をどうにかしたくて、すぐさま、おふろへ
その後体育館に戻り、ひと眠りするも、早朝の体育館のあまりの寒さに
目が覚める。
疲労で抵抗力のないこのカラダ、そしてこの冷え込み。このままだと
カゼをひくのは必至
ゆえに、アラジンのほかのランナーさんの帰りを待つことなく、
帰途につきました。

起きたら吐き気がおさまっていたのでトン汁食べた。おいしかった。