寸又峡カモシカトレイル~その②

 当日朝

同部屋だったアラジンTR部のほとんどが今回スタッフのため、
朝早くに起床。
旅館が気を利かせてくれ、お風呂の開始時間を5:00からに
してくださったので、朝風呂~
ちょっと熱めのお湯だったのだが、却ってカラダはシャッキリ

朝ご飯を頂き、受付時間まで、のんびりと身支度をし、受付へ。
参加品は”コールドシート”、”(たぶん)羊羹”、”温泉券”
レース後のケア、栄養補給、汗を流す、と個人的には非常に気のきいた
参加品であったと思う。

そしてスタート時間まで旅館でのびのび。
幸いスタート地点は目と鼻の先なので、直前まで部屋にいられるのである。
静岡市内と違い気温はそれなりに低く、中々外に出るきっかけがつかめない

それでもスタート5分前くらいに意を決して、スタート地点へ。

ちなみにスタート地点。風情というかゆるりとした雰囲気が漂う。
これもまた、良い感じ
写真 2


スタート地点ではランナーが列をなしてスタートを待っている。
ちなみに今回のレースはトレイル率99%(らしい)
のっけからシングルトラックの山道に入るので、15秒間隔の
ウェーブスタートという方式を採用している。

並んでいる図。
写真 1



 スタート~ゴール
皆、思い思いのスタイルで、スタートしていく。
そしてボク。
15秒間隔のウェーブスタートということは、追い上げる、追いかけられるという
展開なわけで、それなりに後方からのプレッシャーというものを感じる。
全長6K(事前の情報では6Kということだった。レース後のガーミンの距離、
他ランナーさんの情報を総合すると8Kはあった模様)
というコースなので、最初から全力

しかし、トレランレースに参加した方であれば察しが付くであろうが、
のっけから登り坂を駆け上がって、それが続くわけはなく、早々に息が上がり
歩きに変更
加えて斜度もそれなりにきつく、心拍は上がりっぱなし

登り切ると、落ち葉に敷き詰められた、気持ちの良いトレイルが広がる。
とはいっても、すでに疲労の色濃く、であるのに短距離レースゆえの
力の抜きどころのない状態では、落ち着いて景色を愛でる余裕も無い。

折り返し地点である沢口山山頂手前まで来ると、先行しているランナーさんと
すれ違う区間がある。
お互いに声を掛け合ったりして、どうにかこうにか山頂へ。
そこここにスタッフが常駐しているのだが、大体は見知った顔なので、
そういう時はリラックスできたりもする。

山頂までたどり着けば、あとは下るのみ
これで心肺の苦しさからは逃れられる
楽観的にとらえれば、惰性に従って残りの行程をこなすのみ
というのはやはり楽観的で、短距離レースゆえ、周りのペースが速い
転ばないように、そして出来るだけ速く、ということになると、やはりつらい
晴天続きで地面は固く、登りの斜度がきつかった分、下りの斜度もきつく
ここで転んだらえらいことに‥
とにかく安全第一に

どうにかこうにか下り切り、あとは少しばかりの平坦な道。
さあ飛ばしてやろう~
だが、散々踏ん張ってきた脚の筋肉は、すでに終了を迎えており、
ヒザがガクガクして全く前に進まない
まさに惰性で走り切りゴール。

1:17くらい。
速いんだか遅いんだかよくわからないが、やっぱ心肺的な苦しさと登りには
めっぽう弱いということを再認識させられた。
もうどうやったら強くなるのか全然わからん

レース終了後は、温泉に入り、おむすび、トン汁、おそばなどをいただいた。
あとは表彰式まで、わらび餅、山いも餅を食べてから、表彰式へ
そこでも、ショーゴさんが(おそらく)様々なメーカーさんから提供していただいた、
豪華すぎるほどの賞品を上位入賞者とじゃんけん大会で勝った方々に贈呈。
参加費3000円で先日からのこの”おもてなし(まあ一応流行語なので)”
本当にいいのだろうか?というくらい満喫させていただいた。

地元の方々と、トレイルランナーさんたちが作り上げた、こじんまりと、そして暖かな大会。
行政が正式にかかわるわけでもなく(詳細は存じ上げないが多分そう)
プロフェッショナルな運営組織がかかわるわけでもない。
ただ、この大会で享受した満足感は、とても大きなものだったし、
前日からの多くのことが楽しかった。
これもトレイルランニングの一つの正当な形なのだと思う。
そしてこうした大会を形作ったのはレース運営にかかわった方々の努力によるものであり、
参加できてよかった。

ただ、完全にカロリーオーバーな大会であった。(食べてばっか)
次回参加したとしても、やはりカロリーオーバーとなるだろう

ゴールゲート。小さいけれど充実感はどのゴールも一緒。
写真 3


わらび餅。上品な甘さに満足
写真 11


山いも餅。練った山芋を揚げて、甘い味噌だれがかかっている、とろけるような柔らかさで美味
写真 21