UTMF~レース②

 すばしり~太郎坊

少し登り基調。疲れも出てきているので、ゆっくりと走りだす。
ランナーはまばらになり始め、人気のないトレイルが続く。
少し怖いパート

疲れによる倦怠感と、変わらぬ摂食行為から、ジェルに飽きてきた。
個人的にメダリストの味は好みであり、ゼリー状の食感が他の
ジェルに比べて食しやすいと思う。
ボクはひどく甘党だし、普段であればゼリーも好んで食べるのだが、
それはたまに、あるいは一つだけ食べるからおいしいのであって、
30分おきにゼリー(一応2種類の味を用意はしたが)を食したらそれはそれで
飽きるのは当然である。

ここで疑問
世のエンデュランス系アスリートはジェルを摂取し続けながらレースをしている。
果たして彼らはジェルをどのように摂取し続けているのだろうか?
飽きないのか?好まざるものを食べ続けたら気持ち悪くならないのか?

誰でもいいからものすごく答えを聞いてみたい。

と行程の半分もいかないうちに、ジェルを摂ることを止めたくなった。
そして、敢えて摂り続ければ、ボクのレースにおける不安のチャンピオン
「リバース」の可能性大
どうしよう?
その時、誰かのブログで、ジェルだかグミを丸飲みするという記事を思い出す。
試しにやってみると、味を意識することなくて摂取できる。
ゼリーという状態も、喉のとおりがよい
もうしばらく大丈夫そう。

急な登り下りが無く、比較的与しやすいトレイルに類するアップダウン。
しかし、砂地なため、疲労度合は増す。
太郎坊に至る最後の700mほどは、傾斜がきつくなり、砂地もことさら軟らかく、
肉体的にも精神的にも応えた

 太郎坊~水が塚

この区間はロード。緩やかな登り基調であり、バンバン走ってもよいのだが、
少しだけ自重して、歩いたり走ったりを繰り返す。

やがて、水が塚に到着。事前の話では、ここまでの行程はおおよそハセツネの
条件に近く、それでいて制限時間は15時間30分と比較的タイトであるということ
だった。
時計を観ると11時間は切っている。まずは一安心

 水が塚~こどもの国

スキー場を通り抜けて、シングルトラックの下りトレイルへ。
トレイルが細い上に、岩が突き出ており、走りにくい。
転んでケガのないように気をつけて進む。
人はほとんど見かけず、前に一人見えるくらい。
終始下っている感覚だったので、早く次のエイドに到着するかな?
と考えていたが、意外と時間がかかる。

それでもどうにか、子供の国へ到着。
正確には半分ではないが、目安としての半分まで来た。
ここまでほぼ12時間。去年より少し早いかな?
昨年は、到着タイムが自分の考えていた予想時間より
かなり早く、その結果に恐れおののいていたし、そういった心理が、
より疲労を感じさせる一因となった(と思う)。
しかし、あれから一年、自分だって(多分)成長しているはずだし、
これくらいなら大丈夫、だと思えた。

ドロップバックを受け取りフジUサポートの待つ場所へ。
暖かいスープをいただき、ドロップバックに入れてあったジェルを詰める。
ジェルはのみ込み戦法?を使い始めたこともあり、予定通りに摂取している。
時折出てくるゲップが嫌な予感を醸し出しているが‥

そして、走れるパートへ続く。