UTMF~レース③

 こどもの国~粟倉

このパートは走れる区間
下り基調の林道をひたすら走る。
走り自体は問題ないが、心拍数が落ちている。
感覚としては130台で走っているつもりなのだが、
実際は120台。
そろそろ疲労が数字に表れ始めてきたのかな?

案の定粟倉についたら、どっと疲れを感じる

 粟倉~西富士中

明るくなってきたので、ライトを消して走る。
ここも基本的には走れる区間
昨年は、真夜中の行程であり、真っ暗やみで、まるで人気のない区間
あったことから、怖くてついスピードを上げてしまった場所

幸い今回は明るい
しかし粟倉までの林道区間で走ったようなスピードが出ない。
もともとスピードなんかないが、今までのような巡航速度が
保てなくなってきている?

走ることに少しばかり、余計な気力を要するようになってきた。

西富士中にはサポートの方々がおり、”疲れた~”を連発しながら
身支度。

ここで数点の装備チェックがあり、いざ天子へ

ちなみに携行していたタイムスケジュールを、レースが始まって初めて見た。
西富士中到着予定時刻より、実際の到着時刻の方が1時間半も早い
疲れたとはいえそんなに無理していないのに‥
 そうはいっても無理していた
 そもそもHPに記載されていたトップのタイムスケジュールにずれがあった
どっちだろう?なんにしても嫌な予感

 西富士中~麓

天子が岳の登りがうんざりするほど長いのは過去の同レースで
経験済み。
それでもやっぱり長い
少し前から、気分が悪くなってきている。
う~ん、リバース近そう‥

前方に何人かのランナーさんが見えるが、一向に追いつく気配なし。
ないどころか、離されているような‥。

荒い呼吸の割には心拍は上がらず、ますます嫌な感じ。

どうにかこうにか登り切って、走りだすも、ここでたまらずリバース
また、今回もやってしまった‥
残り60kもあるのに‥。途方に暮れる自分。
しかし、先に進まなければ、休むこともリタイアすることもできない。
吐き気以外カラダのダメージはないので、歩くことは可能。
ただし、登りや、平地を走ると呼吸が荒れて吐き気を催す。
下りは下りで内臓が揺れる感覚が吐き気を催す。
つまり少し進んで休んでを無限に繰り返すのみ
おまけに、それを行うのが、レース中最大の難所である。絶望しかない‥

5m登って息を整えて、また登って。
気持ち悪くなって以後、補給はとらない。もちろん気持ち悪くなるので。
水分もほとんどとらない。摂らないといっても日があがって気温も上がり、
喉が渇くので、チビチビ摂取。

しかし、結果的に天子山地には長時間滞在することになり、
携帯していた水も、明らかに足りなかった。
栄養も水分も不足していたから、余計に力が入らない。
心拍は上がっても100くらいまでになってしまった。

それでも、どうにか麓に到着。
麓では、全然戻ってこないボクに対して随分と心配させてしまったらしい。
本当、申し訳なかったです
ボクとしても、レースでこんなにしんどかったのは経験ないな、と思うくらい
しんどかったし、この先をこのまま進んでいくことは、自信が無かったので、
ひと眠りして、回復を図ることにした。

天子山地を8時間近くさまよえば、ゴール後のタイムなど望むべくもなく、
現在の最悪に近い状況から、いかに完走できるかということも、今後の
レースにおいては重要である。
おまけになにくれなく世話を焼いていただいたサポートを前にして、
ケガをしているわけでもない自分がリタイアを選択するということは
あり得ないわけで、ゴールを目指すためにも、体調を整えることが
先決である。

というわけで2~3時間くらい仮眠して、起きた後カップヌードルを食べて
(久々の補給)薄暗くなってきたコースに戻ることになった。

続く