UTMF~レース⑤

 鳴沢氷穴~ゴール

空が白み始めて、1日が始まる。
明るくなって、全体の様子がわかるというのはよいもの
気分も随分と前向きになる。

わずかばかりでも眠ることは出来たけれど、
さすがに麓で休んだ時のようば回復は出来なかった。
少し走ればひどく疲れるし、ひどく疲れると気分が悪くなる。
気分が悪くならない程度に平坦な場所だけ走る。
走るといっても、ほとんど恰好だけなのだが

やがて日が出てきて、心なしか気温も上がってきたよう。
先ほどまで感じていたような寒さはもはやなく、時間がたつにつれ
暖かさを、そして暑さを感じるようになってきた。
太陽って偉大だね~

天候は快晴で、木々の間から時折見える富士山がきれいだこと
外人ランナーさんが写真撮ってた。
別に自分のモノではないのだが、わざわざ日本まで来てきれいな富士山が見れて、
良かったね、という気分になる。

とまあ、他に気が向く余裕も出来た。
ほぼ歩くくらいしかできないけれど、到着は8時前くらいになるだろうか?
ほどほどに人も出てくるころで、にぎやかなゴールになりそう
過去二回はいずれも夜間のゴールで、人もまばらだったから。

くだりもあるいて、ようやく河口湖湖畔へ出てきた。あと3キロ。
さすがに走るか。
リバース後は、ほぼ歩きだったし、休憩も取ったしで、脚力はまだ健在
ジョギング程度だったら問題なし。
最後だからか、舗装路だからか、あまり気分も悪くならない

早朝だというのに、そこここに応援の方がいる。ありがたい。
ゴール前にも大勢の人。サポートをしていただいたフジUの人たちの姿もある。
この人たちがいなかったら、かなりの確率でDNFしていただろうから、
本当感謝しております
まあ、いい年なんで号泣することも無かったが、感謝とゴールにたどりついたことの
満足感は表現することはできたかな。

そしてゴール
UTMFのゴールで初めて鏑木さんともご対面することもできた
やはり過去の夜間ゴールの際にはお会いすることが無かったから。
ゴールで待っていてくれた家族に写真も撮ってもらったし。

いや~明るくなってからのゴールって気持ちイ~ネ~
タイムは‥だったけど

 ゴール後

とにかく、お風呂に入りたかったので、宿に帰って、お風呂に入る。
ちょうど、朝食時だったので、ご飯が用意されていた。
カラダは疲弊し、先ほどまでリバース寸前だったのに、終わってみれば
吐き気はほとんどおさまっている。
思い起こしてみるに、リバース以降、飲み食いしたものはカップめん1つと
コーラ少々。ほとんど食べていないな~。
ということで、朝食をいただく。
腹が立つことに、全然食べれる

疲れてはいるのだが、不思議と眠くならないので、そのまま会場へ。
閉会式を待ちつつ、他のランナーさんが到着するのを待つ。
消化機能が低下しているのは、何となく感じるのだけれど、
食欲は完全に復活しており、ゴールブースで配られていた
パンやらコーラやらバナナやらをバクバク食べる。

待っている間も、次々とランナーさんがゴールしてくる。
皆、それぞれの事情を抱えつつも、とにかく169Kを走破したのだから、
会場は楽しい気分に満ち満ちている。
この雰囲気が心地よい。
欲を言えば、もうちょっと、納得のいく形でレースを終えたかったが、
悪い状態の中からでもゴールまでたどり着いたということは、
それなりの成功体験ではないだろうか?
期待などはなかったろうが、サポートしていただいた皆さんにも
ゴールした姿を見せられたことで、最低限のお礼はできたかな、
とホッとしてもいる
来年も参加できるだろうか?出来ることなら参加したいと思う。

脈絡はありませんが、山中湖での夕景です。
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