足底筋膜炎③

 治療日翌日

ボクが今まで目を通した体外衝撃波治療の効果の記述と、楽観的な視点を
考え合わせると、起床後の一歩目は奇跡のような無痛が訪れるはず
だと思っていた。

一歩目‥
意外性と実際の感覚から、息をのむほどの痛み
これまでの痛みから軽く倍くらいの痛みにはなっている‥

ここでいろいろな疑問や悲観的な考えが浮かんでくる
 衝撃波が患部にあたっていなかった?当然、効果は予測するほどは
見込めず、かといって衝撃波による痛みは厳然としてあったわけだから、
その痛みだけが残った?

 ”除痛効果”、”痛みを感知する神経末端の働きを弱くする”
これらの効果は、ボクとしては一種の”麻酔”のような解釈でいた。
だから、施術後速やかに現れなければならない。
もし現れないようであれば、治療効果が見込めない方もいるようだから、
ボクもその一人ということになる

 この治療法の効果が見込めないようであれば、さらに別の方法を模索しなければ
ならない。当然その間は、走ることはままならないだろう。
2週間後に控えた「えちご・くびきのウルトラ」は断念せざるをえない‥

など不安の渦がボクの頭を席巻し、早い話、病院に電話をしてみる。
症状を説明し、それを受けて先方が言うには、
 しばらくたって効果が出てくることもある。その後は徐々に回復に向かう
 どうしても不安なら、来週病院に来るように
とのこと。

半信半疑だったけど、とりあえず様子を見る。当然、この日は走らない。

 治療後2日目

先日までの痛みについて考えるが、良くなるというイメージがどうしても持てない。
そして起床後の第一歩‥。
今までの不安をすべて消し去るかのような、無痛の世界
これだろうかついに来たか
しばらく、この感動に身をゆだねて、そろそろと歩いてみる
しかし冷静になってみると、痛みはないわけではない。
鈍痛も含めた痛みという感覚ではなく、”重い”という表現に近い。
痛みの元が治っているわけではない。
どうかした拍子にかかとの奥に痛みを感じることがある。
だけど、概ね行動に支障はない。
悲観的に見れば起床後の痛みはあるけれど、その後の行動に支障はない状態に戻っただけ。
あとは”新生血管を誘導して組織の修復を促進させる”
に期待を寄せて、しばらく待つ。ちなみにこの日も走らず。

 その後2、3日

ゆっくりだけど走り始めた。
前日のようなドラマチックな展開はない。だけど走ってもぶり返すことはない。
もっとも負荷をかけて走ったらどうなるか?
とにかく走れるということが素晴らしい。正しい行動かどうかはひどく不安。
だけどボクにとって走ることは趣味以上の意味合いがあると思うから、
走ってしまうことにする。