アラウンド竜爪100マイル~その①

静岡に「竜爪山」という山がある。
正確には「文殊岳」+「薬師岳」=「竜爪山」
市の中心街から近く、そこそこ高い山なので、
遠足や近場ハイクで足を運ぶ人が多く、静岡市民なら
ご存知の山である。


これまた町の中心地にある谷津山という低山をスタートし、
瀬名の梶原山(梶原景時がうんぬん)から竜爪を経由し、
賤機の山を伝って浅間神社に降りると約40K。
累積標高差は約2500mとなる。

それとは別に、トレラン界では100マイルという単位が
ある種象徴的な数字として存在する(気がする)。

継続して走ることのできる限界とも言われるし、
それゆえか100マイルレースも人気だ。
チャレンジ精神を掻き立てられるのだろう。

自明のことだけど100マイルは約160キロ。
40Kは160Kの約数‥。
4周すれば100マイルじゃん
レースに参加しなくても、自分のタイミングで好きな時に
100マイルを走ることができるじゃん

ということで、「アラウンド竜爪100マイル」を実行することになった。
ただこの企画には「一人では夜間トレイルが怖い」という
個人的な難点がある。
どこの地点でも比較的街から近いコースなのだが、
当然文明を感じさせるような対象が存在しない区間も存在する。
人一倍暗いところが怖い自分にとって、
夜間を乗り切る方法はどうしても必要だった。

ではそこだけペーサー制を導入したらどうだろう?
なにせ主催者なのでルールは自分で決められる
いつもなら超長距離走については似たような思考を持つ○井さんにお願いするのだけれど、
近々「おんたけ100マイル」が控えており、頼める状況にない

この企画を思いついた当初は「予定は未定」のスタンスだった。
走行距離160K累積標高差10,000mというのはやはり厳しい数字であり、
完走するためにはそれなりの要件が必要となるだろう。走力や体調や運など。
トラブルに見舞われて断念することも考えられるし、「疲れたからや~めた」などという
不遜な態度で断念することだってある
そうした格好悪いこともありうるので、どうしても必要な夜間ペーサーを
請け負ってくれる方以外にはなるべく知られたくないという思いがあった。
しょうもない自尊心だけど

そこそこ走力のある、ボクの勝手な夜間トレイルに付き合ってくれる酔狂な人‥
上記の理由により、あまり公にしたくなかったのだが、心当たりを探していくうちに、
うわさが広がり、結果的に大勢に知られることになってしまった
夜間ペーサーは見つかったけれど、決行せざるを得ない状況にもなってしまった

そこで6月の4週目に実行することにした。
しかし、予報は雷雨‥。スタート時間に起きてみたらやっぱり雷雨
雷雨の中を飛び出していく度胸はボクにはなく、仮に夜間パートも雨だったら、
共に走ってくれる人にも迷惑だろうと思い、この日は断念。

そこで、7月2週目に延期した。結局予報はまたもや雨なのだが‥