第2回 アラウンド竜爪100マイル ~その②

 2周目
時間帯もお昼になり、ますます気温は上がる。
特に、街中まで降りてくると、気温は高く、アスファルトの照り返しは強くて、余計に大変だ。


ここまで40K以上走っているから、疲労もあり、自然コンビニ休憩が長くなる
そうはいっても、100マイルを走ろうという4人だし、スタミナの不安もないことはわかっているので、どんどんと前に進む。
ところが、途中で〇井さんが、激しい眠気を訴えてきた。結局、眠気に勝てずトレイルの脇で仮眠をすることに(すぐに復帰)。
〇松さんも、前日1時間しか寝ていないらしく、随分と辛そう‥
ボクはというと、普段、トレイルでの行動中は、あまり眠くなることはなく、眠気が出てきても、動けなくなるほど眠くなることはない。今回も最後までそんな感じだった。だから大丈夫
(その代り、終わった後の数日間は、時差ぼけのような症状が治まらない

「穂積神社」まで来てみると、どうやら自販機は補充が済んだらしく、「売切れ」ランプが消えている
ようやくまともな補充ができると、皆でジュースを買おうとしたところ、2人目が購入したとたん、全種類のジュースに「売切れ」ボタンが点灯
その後はたたいても揺らしても(軽くですよ。もちろん)、「売切れ」ボタンが消えることがなく、当地での自販機エイドはあきらめざるを得なくなった。

幸い今回は友人夫婦が応援に来てくれたので、持ち合わせのミネラルウォーターをもらって事なきを得る

次の「鯨ヶ池」についたころには日も沈み、薄暗くなってきた
到着してすぐに〇松さんが大の字になって寝てしまった
暑いし、池の脇だから、蚊がぶんぶん飛んでいる。
にもかかわらず寝てしまったくらいだから、よほど眠かったのだろう。
参加者唯一の女性〇山さんからも消極的な発言が目立ってきた。
彼女の長距離走に対する情熱は群を抜いていて、自称「エンデュランスばか」の我々の中でも「病気か?」と思うくらい熱量が多い。
だから弱気な発言もほとんど聞いたことがないのだが‥

2人のペースに合わせながら、どうにか「浅間神社」に到着2周目終了。
ここでも2人の友人が待っていてくれて、差し入れてくれたゼリーやアイスをいただきながら、しばし談笑。
ここで、どうしても調子が上がらない〇松さん。そして驚いたことに〇山さんがリタイアを申請。

〇松さんは自宅が遠いだけに、このタイミングを逃すと、帰宅するのが難しくなる。
しかし〇山さんがやめると言い出したのはちょっと驚き。

 ちなみに〇山さんはDNF宣言の直前に変な葉っぱを振りながら妙な踊りを踊りだした。
人が壊れていく瞬間を見てしまったようだった

でも、2周目を終わってようやく80K、つまり半分。
現在の疲労を抱えたまま、のこり半分を走破するのは不可能と考えたのだろう。
確かに、あの大変な行程を、あと2回体験しなければならないという事実は、ボクや〇井にとっても、ひどく重く感じられた。
「辞める」と言い出す人が出てくれば、当然ボク達もそうした意見に流されそうになる。
(実際、ほぼ流されかかっていた

ところが、幸いなことに、今回同時に〇田さん、〇林さんによる「アラウンド竜爪50マイル」が開催されることになっていた。
こうやって話をしている1時間後に静岡駅をスタートすることになっている。
元気な彼らに引っ張ってもらいながら、楽しく進むことが出来れば、完走できる~と考え、先を急ぐことにした。
IMG_3679

これは2周目の梶原山。いい天気だけど暑かった