ほぼ年一山行

「イエフジ」のことを書く前に、先日行った山行について記述。
ほぼ、年一回の山行に行きました
山は行ったら行ったで「来てよかったな~」と思うのだけれど‥
 行くまでが遠い。
 早い時間に出発して、夜遅くに帰ってくるから、まあ疲れるのはいいとして、生活や体調のリズムが崩れてしまう。
 基本出不精のインドア型
 極度の乗り物酔いなので、山道を走る自動車は、恐怖の対象といってもいい。

そんな具合だから、いつまでたっても山行には慣れず、連れて行ってもらっているだけ

今回は甲斐駒ケ岳をめぐる黒戸尾根~八丁尾根周回コース”
(一応)ヤマレコで予習をしたところ‥。
いきなり2200mUP。甲斐駒ケ岳にたどり着いたのち、八丁尾根を通って、駐車場へ、全行程22K強。タイムテーブルも0.6くらいで10~12時間という、なかなかハードなコース。

夜半に静岡を出発し、現地に5:00頃到着。支度をして5:30にスタート。
最初は樹林帯の中を登っていく。早朝の比較的低い気温と相まって、機嫌よく登っていく。すぐに汗だくになってしまうが‥。
2200m登るというのは、比較的大変な標高差だ。聞くところによると「日本三大急登」だそう
登り始めの当初は、「そんなもんかな~?」などと思っていたが、途中の七丈小屋以降は、次第に斜度がきつくなり、やがて、岩場を四つん這いで登ったり、はしごを登ったり。このあたりで三大急登の意味が分かってきた。
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 ちなみに今回のメンバーはボクを含めて5名で、全員ヘルメットを持参(ボクだけ借り物)。七丈小屋以降はヘルメットを着用し、模範的?トレイルランナーとなりました

まだ登山道が整備されていないはるか昔は、命がけで登るような個所もあるかと思われ、また巨大な岩が連なる場所は、神聖な雰囲気も感じられるためか、急峻な岩場の周りには鉄製の剣が置いてあったり、石碑があったりする。(後で調べたら、山自体が信仰の対象だったらしい)
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長いことかかって、ようやく山頂に到着する
眺望はガスで覆われていて、視界ゼロ。ただ、風は穏やかで、雨も降っていないから、それほど寒さは感じない。ここまで4時間ほどを費やして登ってきた。トレイルランナー界のヒーロー、ヤマケンは2時間半ほどで登ってくるらしい‥恐ろしい


ここで早めの昼食を取る。山頂では人生初のライチョウも見ることができて、ここまでは上々
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甲斐駒ケ岳山頂が今回のコース最高点であり、あとは下るだけ。順調じゃん

山頂を後にして、八丁尾根に向かう。なだらかな尾根を、少し登りも交えながら、ササッと下っていく、と思っていたら、下り基調であるにはあるのだが、岩場の連続で、ちっとも前に進まない
うかつに先を急いで転倒したら、ケガをするかもしれないし、下手をしたら滑落も‥。四つん這いでよじ登ったり、鎖をたどって下ったり。2Kほど進むのに2時間近くかかった(と思う)。
改めて、「ヘルメット借りてきてよかった~」と感じた
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やっと岩場を抜けて、あとは大岩山を登れば、下るだけ。
しかし、ヒデさんによると大岩山には“劇登り”があるらしい‥。でも鞍部についたところで、山頂までは150mほどしか登らないことがわかる。「なんだ劇登りじゃないじゃん」とほっとしたのもつかの間。垂直の崖にはしごが掛けてあり、そこを過ぎてもロープや鎖で這い上がる。高度は大したことはないけれど、立派な「劇登り」でした

正直、切り立った岩場を登る時、“滑落”という最悪の場面を想像してしまうこともある。ボクなどは基本、臆病なので間違いなく想像してしまう。よもやインドア無精者の自分が、こんな危険なところに行くとは‥。

どうにか大岩山を抜けると、次は日向山。これまた、砂地で形成された(ボクにとっては)珍しい山で、しばし感動する。
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日向山を越えたら、苦労した分だけ一気に駆け下って、終了。
結局11時間もかかった大変な山行となった。でもやっぱり楽しかったな
眺望は終始ガスっていたので、ほとんど見ることは出来なかったけれど(鋸岳とか少し見えた)、雨は降らなかったし、みんな大きなケガもなかったし(細かい擦り傷とかはある)、良かった良かった