第二回飛騨高山ウルトラマラソン~その③

 丹生川支所~二度目の丹生川支所
※にゅうかわと読むそうだ。読めない‥

エイドについてみたらしだんごを食す。
いわゆる蜜のかかった団子と違って、醤油をつけて焼いてある。
ほどほどにしょっぱくてアンパンばかり食べていた口に実にあうっ
トマトシャーベットは見つけられず、まあもう一回りしてきた後に食べようと決め、
エイドを後にする。
エイドを後にした直後に、荷物をデポしてあった事を思い出す‥

なるほど、道理で前後のランナーが建物に入っていったわけだ。
てっきり、そこそこな規模の連れシ○ンかと思っていた(そんなわけないのだが)
でも、ボクが入れておいたのは保険代わりのジェルだけだったし、
手持ちのジェル(2つ)も未使用であったから、それほどのダメージはない。

しかし、それとは別に、カラダのダメージはここら辺りから顕著となる。
日も上がり気温が上昇。おまけに前半のような山間部を走るのではないので、
木陰がない。かなり暑くなってきた

緩やかな登りが続き、ペースも落ちてきたかな。
ここで一人のランナーにパスされるが、その方のフォームが格好いい
涼やかに颯爽と走っている。走ることに関しては特定の知識を身につけたことなどなく、
あらゆることに関して問題意識に欠けるボクではあるが、それでも、この人恰好いいな~、
この人には追いつけないな~と思うようなフォームで走って行った

それでも、やっぱり疲れているのか、この後もエイドで追い付き、また離されるを繰り返す。
ここらあたりになると、見える範囲のランナーは顔ぶれが限られてくる。
力強く坂道を登って行く人もいれば、登りは歩きを混ぜて、下りを飛ばす人もいたり様々。
ボクも登りは走り(ほぼ歩きと同じ速度)、下りは重力に従い走る(でも脚痛い)。

この周回部分が今回最も厳しい道のりだった
そんな中でも山あいで私設エイドを設営してくれている人がいて、本当、すごいな~
誰でもいいから、この人に何かしらの賞をやっておくれというくらい感謝しながら
麦茶をいただいた。

ちなみに暑くなるにつれ、水分の不足が懸念され始めたので、各エイド2~3杯の水分を
取るように心掛けた。なぜ水分が足りなくなったと自覚されたか?エイドで食べるアンパンが
パサついてのどを通らなくなってきたからなのだ

二度目の丹生川支所手前、80K地点くらいで正午の時報を聞く。
あと20K。上手くいけば2時前にはゴールできるか?
であれば8時間台も夢じゃないかも~
と希望を抱く。
しかし、この時、自分が5:00スタートではなく4:45スタートであることは全然忘れていた。
おまけに、ここまでの疲労はないものとして計算していたが、そこそこ疲れている‥

二度目の丹生川支所に到着。後続ランナーと合流。
一気に活気が増した。

 丹生川支所~ゴール

先ほどゲットできなかった焼きそばを食す。そして待望のトマトシャーベット
と思ったら、シャーベット前に列が出来てる。そっか、ランナー増えたから。
この時点で8時間台に帰れる可能性があると勘違いしていたので、食べずにスルーしようかとも
思ったのだが、特産物全制覇が今回の目標でもあったので、結局並ぶことに。

結果、並んで正解。冷たくておいしい
冷たいからトマト特有の青臭さもないし、今回のベスト3に入るな。

ちなみにベスト3とは
 りんごトマトジュース
 みたらし団子
 トマトシャーベット
でした(個人評)

ここからゴールまでは、20Kもない。
シャーベットの列に並んでいたので、これまで前後していたランナーさんたちは
先に行ってしまった‥。
おまけに、自分自身、平地でも大分苦しくなってきた

そして最後の登り(千光寺ってところかな?)。
前日の説明会では”最後にこれかっと笑ってしまう”と言っていた。
別に笑いはしなかったが、あっさり歩いた。こんなえげつないところで
頑張って走っても、(少なくとも自分は)ロクなことがないと思われたので。

しかし走って登るツワモノもいたりして、やっぱ、あ~ならなきゃ速くなれないな~と思ったりする。
そして、ようやく頂上の神社着。
意外にも他のランナーさんがたむろしていたりして、”やっぱ、みんな苦しいのか~”と
今さらながら感慨にふける。

前からずっと、各エイドにはかぶり水が置いてあった。
気温が上がるに従い、頭から水をかぶるランナーがいたが、自分はカラダが冷えるのが
嫌だったので(おなかPPの可能性があるため)、帽子だけ濡らして
走っていた。レースを通じてそれなりに風もあったので、帽子を濡らしただけでも
大分効果はあったように思う。

ここまできたら、残りは下りとフラット。距離も10Kないか。
90K地点まで来たときに時計を見たら、やがて8時間台も終わり‥。
前半のピチピチ状態と違い、すっかりペースが落ちていたことに改めて気づく
歩きも入ったし‥。
それでも、がんばれば9:30は切れるかな?GO~

下りは快調に飛ばしたいところだが、アキレス腱および脚全体が痛くて思うように走れない。
下って最後の平地へ。あと5Kくらいかな?心拍も上がって苦しいが、
あと少しだから頑張ろう、と少しだけ思ってみるもダメ。

 ここで(誰に言うわけでもなく)声を大にして言いたい
よく「頑張れ~っ!お前が苦しい時はみんなも苦しいのだから~っ」的な励ましの言葉が
あるが、気持ちの弱い自分には、ほとんど響かない
気持ちの強い人、あるいは競技性の強い勝負事などに際しては有効となるのだろうが、
ボクにはちっとも効き目がない(と思う)。
確かにみんな苦しいのだろう。それは理解できる。
だからと言って、ボク自身が苦しいことに変わりはない。他の人が苦しいからといって、
その苦しさをばねにボク自身がより頑張り、その結果苦しさが増すのはやっぱり嫌である。
う~ん、弱い

前方を見ると、100Kランナーは2人くらい視認できる。
追いつくくらいの男を見せろ~、と自分を鼓舞してみるも、
前に人たちだって、もうじきゴールとなれば頑張るだろうし、彼らの前方にランナーがいれば、
追いつこうと頑張るだろうし、結局、差は縮まらない

でも女性ランナーがいて、多分この人が女性2位の人だなーと思われ、その人には
どうやら追いつけそう。
普段は女性に優しい?自分も、この時ばかりは大人げなく抜かす

ゴール前には、再び温かな声援が
派手なアナウンスを聞きながらゴール。
9:18
初めてのウルトラ、アップダウンの激しいコース、それなりの暑さ。
これらの条件を考えれば、まあ合格点なのでは?

ゴール後、市長さんの暖かすぎる?お祝いの言葉。
ありがたいありがたいんですよ。首長さんが直々に握手して、言葉をかけてくださって。
ありがたいんですが、オレ、早く座りたい

座って、チップ外してもらって、着替えて、おもてなしのソーメンときゅうりの一本漬を食べていたら、
シャトルバスの案内アナウンスが。
感慨に浸る暇もなく、シャトルバスに飛び乗り、これまた都合よく電車も来たので、8時には
静岡に到着。

レース雑感へ続く