柴又100K~その④

走っていればいつかはゴールにたどり着ける。
のこり10Kのエイドで年配の男性に声をかけられる。
「あなた、100Kの部21位‥」
うそ~。それまで順位のことは考えていなかったが、
根拠のない感覚で50位くらいかなと思ってた。
しかし、それを知ったからといって、一つでも順位を上げる~ということにはならない。
7位が6位になるのなら頑張りもするが(表彰されて、(多分)賞品がもらえるから
21位が22位、23位になったところで影響はない。
(20位になる、とかは考えなかった、視界に入るランナーはいなかったから)
失速はしているが、出来ることはやっている。苦しいながらも走ることを
止めていないのだから、自分なりによくやっているとも思う。
であればそれでよいとボクは思う。
と言い訳とも納得ともつかないような感情で走り続ける。

そうはいってもあと10K
これくらいなら少しペースを上げても、ゴールへの希望で乗り越えられそう。
少しだけペースを上げる。キロ5:40前後が精一杯だけど。

ゴールが近付くにつれ、応援者の数も増えてくるが、相変わらず反応できず‥。
いよいよ最後のエイドが見えてくると、前方に100Kのランナーがっ
あ、この人サポートの女性から氷嚢もらっていた人‥。
あの時は、凄く颯爽としていて永遠に追いつけないと思っていたが、
かなりペースダウンしている。いや控えめに言ってもほぼ歩いている。
何があったかは分からないけれど、やっぱ皆苦しいんだな‥。
自分の苦しさと相まって感傷的になる‥

しかし、ここであったが100年目
彼を抜かして切り良く20位(おじさんの言うことを信じれば)
もうゴールまで3Kもない。追いつく気力も起こさせないほど
圧倒的な力の差を見せてゴールへと向かうっ(大人げない
という気概で走るが、疲れていて全然ダメ。先ほどまでと
ペース変わらず。でも頑張るオレ。

やがて会場のテントが見えてきた。やっと終われる、と思ったら
ゴールを250mほど過ぎて、そこから折り返してのゴールとのこと
この瞬間が一番苦しかった。
それでもゴールにはたどり着く。本当に終わり。

もう疲労困憊。これほど疲れたことは、あまり経験がない(忘れているだけだけど)。
やっぱり暑さのせいだろうか?
ゴール後は動くこともままならず、着替えをするのも一苦労。
以前イベントで会ったお知り合いに「やつれましたね‥」といわれる。
でも満足に返せず。
着替えをしていると表彰式のアナウンスが聞こえる。
当初目指していた8:30で走っていたら表彰されてた。
そりゃ無謀だったわけだ

柴又駅に向かうも、歩くだけで息切れが激しく、口元がしびれる。
「この感じ、脱水症?」急いでかき氷屋さんでかき氷とジュースを飲んで
一休み。事なきを得る。
その後、ほうほうの態で静岡に帰りました。

 ちなみに後日HPでリザルトを確認したところ、21位でした。
残り3K、ほとんど持ち合わせていない闘志を(ちょびっと)出して走ったのに‥
おじさん数え間違えたのかな?