翌早朝。
幸い雨は降っていない。
当日のボクの役割は”宝永第二火口縁”の分岐点での誘導。
コース上、最高高度でしかも吹きさらされる場所です。
おまけに雨予報なのだから‥。
皆の楽しそうなスタートを見届けて、持ち場へと向かう。
早々に雨が降り始める。
富士宮五合目はすでに寒い。
意を決して、持ち場につくと、噂にたがわぬ寒さ‥。
先日に見た別世界のような火口の様子も真っ白で眺望ゼロ
遠方から来ていただいた方には見てもらいたい風景だったのだけれど。
しかし、そんなことも言っていられない。
真っ白すぎて、誘導するにも言葉だけで伝えなければならない。
伝え方を間違ってしまうと、とんでもないところに下りてしまう可能性も
あるのだから、正確に伝えないと、と思い、下の分岐まで行ったり来たり
して場所を確認したり、
単純に寒すぎて、意味なくそこらへんを上り下りしたり‥。
そうこうするうちに、ランナーさんがやってくる。
前半にやってくる人たちは、さすがに半パン。
11月の雨の富士山の五合目の強風吹きすさぶ中で半パン‥。
わんぱくです。
でもやっぱり寒かったのか、皆、早々に下りていった。
半パンは比較的走力の強い前半の人だけかな?と思っていたら、
その後くるランナーさんも男女問わず半パン率が多い。
しかも、いわゆるボリュームゾーンが前半に来るという珍しいパターン。
みな走力が強いということなのだろう。
最終走者を確認したのちスイーパーをしながら一緒に下っていく。
途中、ひざを痛めた方と、低体温症になった方だったが、
それでも目安の最終時間には十分間に合った。
リタイヤなし。すばらしい。
誘導後、コースロストした人もいなかったようで、こちらも一安心。
あいにくの天気だったけれど、ハイカーさんなどもいなかったようで、
存分に走ることができたらしく、皆、本当に楽しそうだった。
”楽しんで走る”ということの一つの形を見ることができた。
走ることに対しては様々な思い入れがあり、ボク個人にしても、
いろいろな方向性のモチベーションを持ちながら走っている。
そんなことが雑多に混じり合って、結局”走ることって楽しい”と思えられれば、
それはそれでよい。
今回楽しんで走っているたくさんの人を見ることができたことは
ボクにとっても新しい刺激となった。
以下は今回の報酬?
こんな素敵なトレイルもある。