あるイベント~その③

 CP3後
ようやくトレイルに戻れる、と思いきや、
これまた危険いっぱいの岩場を下る
その後も、似たような岩場を登ったり下りたり。

3点支持で滑落しないように気を付ける。
岩の上は先行したランナーさんの踏み跡もないので、
コースもわかりずらく、何度か間違えたり、引き返したり

もうスピードやら時間やらなど関係ない
願うのは無事にゴールにたどり着くのみ。
ゆっくり、必死に前に進む。

長く感じた岩場を通り抜けようやく走れるトレイルに復帰
気持ちよく長い下りを走る。下りは元来た道を戻るハズなので、
もうゴールするだけだろう。

と思っていたが‥
走っていると何となく違和感を感じ始める。
「”行き”と同じコースのハズだけれど、こんな橋あったかな?」
「同じコースを戻るだけというのがそもそも勘違いだったかな?」

地図を出して確かめればよかったのだが、気持ちよく走れるトレイルが続いたので、
構わず進んでしまう。
すると、絶対に見覚えのない建物に到着
ここでやっと地図を取り出す。

すると、配布された地図の端にある施設まで来てしまったことに気付く
危うく、地図にない場所まで走ってしまうところだった。

仕方ないので、またもや元来た道を戻る。2Kくらい走ってきちゃったかな
考えようによっては、めったにこない四国のトレイルを余分に走れるのだから、
ラッキーか

しばらく走ってようやくコースに復帰
そしてゴール。随分と時間がかかってしまったが、無事に戻れ、
とりあえず迷惑をかけなかった(と思う)ことに一安心

全員が無事にゴールした後、和やかに閉会式を行い終了。
走っている最中は、一人くらいケガをしても不思議はない、と思うほどの難易度の高い
コースだったが、終わってみればケガをしている人はおらず、皆リスクマネジメントが
しっかりした人たちだったのだな、と改めて感心。

久々に「山コエ~」と思ったが、終わってみればとても楽しく、
ここ最近のさえない日常事がみんな洗い流されたような感覚に気づいた。

普段、自分の身に起こる何らかの出来事が別の出来事の不安な要素を払しょくする効果、
というものには懐疑的な見方をしている。
別に事実が変わるわけではないのだから。
だからこそ、今回のこうした心境はとても新鮮なものだった。

まあ、それなりに楽しめた、ということなのだろう。
こうした機会を与えていただいた方々に感謝したい。