グランレイドカター~④ほんの序盤

城内を抜けたボク達は緩やかに上った舗装路を走っていく。
お城を離れるとすぐにブドウ畑が広がった光景を見ることが出来る。
フランスのトレイルレースに出ているんだなって実感できます。

舗装路は、進むにつれて、コンクリートの粗い農道となり、未舗装路へと変化していく。
まだ前後にランナーはいるけれど、定期的に現れるマークを気にしながら進むようにする。

※ 当大会のマークは大まかに2種類ある。

写真にあるような長さ50~80cmほどの蛍光テープと1mほどの竿(串?)についた15cm四方の小旗。
どちらもかなり控え目なマークだ。
前後にランナーがいる場合は問題ないのだけれど、参加人数も少なく、幸か不幸か入賞レベルの位置にいると、進むにつれほとんど人に会うことがなくなる。
うっかり見逃してしまって、フランスの見も知らぬ土地で迷子になることは絶対に避けたい!

有効かどうかはわからないけれど、心の中で「マークあった」とマークを見つけるにつけ口にすると、何となし間が空いた時に気持ちがざわつくようになるから、一応口にしながら進む。

林道を過ぎるとトレイルに入っていく。トレイルに入ると気分も高揚して、ちょっとうれしい。
序盤は緩やかな丘を登ったり下りたりする。登りも下りも長い距離、標高差ではないので、ウォーミングアップといった具合。

見通しも良くて、場所によっては遠くの丘陵地帯が見渡せる。

こうした場所から、林道に入ったりするのだが、林道は木々に囲まれて視界は狭まることになる。
スタートから3キロも過ぎると、ランナー間は距離が開き始める。視界も悪いから前方のランナーが見えない。
と、ここで1回目のロスト
林道を走っていくのだけれど、ランナーも見えないし、マークもなくなった。
不安になって、一旦引き返すが、後続のランナーが数名やってきたので、安心して再度林道を進んだ。
でもやっぱりマークが無くて、しばらく行くと舗道に到着する。でもどこにもマークはない。
ようやく、皆でおかしい、ということに気づいて慌てて戻る。
その後も何名か同じ道をやってくるので、他の方が事情を説明して、元来た道を戻ると、直角に曲がっていくテープを発見。
無事にコースに戻った。
よくよくコースを確認してみると、ボクが誤って進んでいった道との分岐に小さく”×”とスプレーでマークが描かれていた。このパターンは前回あったかな?初めて見たパターンだったので、見逃してしまっていた。

距離にして1キロくらいかな?15分~20分くらいの出来事。だけど、早くも時間を無駄にしてしまい。がっかりする。
おそらく順位もボリュームゾーンに戻ってしまって、まあ迷う心配はなくなったけれど、ちょっとストレスを感じながら先を進むのでした。