グランレイドカター~③スタートまで

いよいよ当日‥は雨。
現地の方はこれまでずっと晴れが続いていた、とおっしゃっていた。
天気予報を見ると、明日からは晴れマークが続いている‥。
文句を言ったところで天気が変わるわけではないから仕方のないことなのだが、こんなピンポイントで天気が崩れなくてもよいのに、と少し恨めしい気持ちがないわけではない。ボクは聖人君子ではないのだ。
だけど、さらに悪天候でレースそのものが中止になることだってあったわけだし、楽天的に考えれば、予定通りにレースが行われること自体に感謝しなければいけない、とも考える。

”与えられた条件で走るのみ”と気持ちを入れ替えて受付会場に向かう。
今回宿泊したホテルは受付会場のすぐ近く。ゴールが受付会場横だった昨年の経験を踏まえてここに決めた。

今さらながら、カルカソンヌについて
これまでにも言及した通り、カルカソンヌには世界遺産となっている中世のお城がある。
いわゆる城下町ということになるのだろうか。
カルカソンヌは大きく分けて2つの地域に区分される。
オード川をはさんで城側が”シテ”地区、向かい側が”下町”地区。
シテ地区は店も少なく静かな住宅街といった印象で、下町地区は駅や繁華街(といってもこじんまりとはしているが)があり、比較的活気がある。御多分に漏れずかの地でも過去には川を挟んで住民同士がもめあっていたらしい。そのうちオード川にかかる橋の真ん中で話し合い?が行われ融和に至ったそうだ。

スタートは城内なのでシテ地区。ゴールは下町地区にある受付会場。どちらに近いほうがボク自身のカラダにとって都合がよいか、といえば当然ゴール近くのホテル、ということになる。理由についてはまた後日。

ともかく受付会場に行く。
まずは荷物チェック。あらかじめ翻訳しておいた装備一覧を見ながら一つ一つ装備を確認していく。
だけど、一つだけ漏れていたものがあるらしく、しきりに要求される。
もちろんフランス語が分からないから、身振り手振りでやり取りしていると、後ろのランナーさんが鼻をかむ仕草をしてくれて、ようやくティッシュペーパーだとわかった。ちなみにホームページの装備一覧に”ティッシュペーパー”はなかった(はず)。

受付がすんだら、ブランチパーティー。パン、チーズ、ハム、バナナ、パスタなどがいただけます。
並べられた、食事内容はささやかなもの。
あと個人的にスタート前に食べなれないものを食べて調子を崩すのも嫌なので、といってもパン、パスタはいただいたのだけれど、早々に宿に戻って、日本から持ってきたフリーズドライ食を食べてレースの準備をする。

スタートは17:30。ホテルから歩いて20分ほどあるので、余裕を見て1時間ほど前にスタート会場に向かう。
幸い現在は雨が上がっているが、風がある。

ここで再びカルカソンヌ情報
この地方の風の強さは有名らしい。日本でいうとどこだろう?千葉とか?
そのせいか、雲の流れがとても早く、天気も変わりやすい。
今回も、雨は降っていたが断続的に降ったりやんだりを繰り返していた。

カルカソンヌのお城の中にあるコンタル城がスタート地点。コンタル城内は普段は有料です。
広場とコンタル城を結ぶ石橋上にランナーが集められてスタートをする。


のぼりを掲げた中世風の衣装を着けたスタッフがランナーを先導し、お城の外まで誘導してくれる。


真ん中の白いものが幟。それを持っている男性と手前の女の子がスタッフ。

スタート時間が迫るに従い、徐々に雰囲気を盛り上げていく司会者。スタート3分前に振り出す雨‥。そしてスタート。
お土産店が立ち並ぶ狭い石畳の通路を抜けて(浅草の仲見世通りを抜けるみたいなもの)、177K先のゴールへと旅立つのでした。