Orcas Island 100 ~4周目とゴール後

◆  4周目
相変わらずロードの登りはド寒くて、つらい‥。
疲れもあるから、歩いたり走ったりを繰り返して、どうにかトレイルに突入。

ここで思わぬ事態発生!!太ももが痛いじゃんか!?下りがつらいぞ!?。
疲労みたいだけれど、これは‥‥?
どうやら、エネルギー不足のツケが来たようです。粉飴は100マイル走れる分だけ持ったつもりだけど、大量の粉飴がダマとして溶けずにいたこと。さらに食べずらい、という理由で摂取しなかった“GU”分のエネルギーが不足していたよう。
なので、全然スピードが出ない。
すると、緩やかな登りも走れない。ハッキリ言ってピンチです。完全なハンガーノックでないところが救いだけど。

ペースが掴めない上に、他のランナーとも出会わなくなってしまったから、真っ暗なコースを弱い心に任せて、ユルユル走るという悪循環‥。
ただ、不思議と気持ちが切れる、ということはなかったな~。まぁ、ほぼ切れかかっていたけど。

Mt. Constitutionまでほぼ一人旅だったから、時間がかかりすぎているのは漠然と感じていた(全然時計は見なかった。なぜか走行距離の表示がデタラメだったので)けれど、どの程度ペースが落ちているのかは、知らなかった。

Mt. Constitutionまで到着したところで長い夜が明けた♪
タワーに登って(周回遅れのランナー3名が風を避けて、小屋の中にたむろしていた。なので小屋の中ゴチャゴチャ)、4個目のパンチ穴をあけて、最後の下り。
朝焼けに染まった、景色がきれいだ~。でも寒いので早々に下る。

後は下りだけ、なのだけれど、太ももが痛くて、ろくに走れていない‥。
これが終われば、温かいところでまったりできる、というモチベーションだけで進む。
日が出て明るくなったことが、せめてもの救い。
どうにか下りきって、少し上り下りを繰り返して、ようやくゴール。
すごく地味なゲートでゴールを間違えかけた。

タイムは24:36(くらいだったかな?)。最終周は7時間以上かかったことになる。最終周に臨む前は「7時間なんてかからないだろう」って思っていたから、随分とひどい展開だった。でも、まぁ、頑張った。
ちなみに〇井さんは23:4〇分(だったはず)。速かったね~。
その後、〇ッチーさんも28時間台(だったような‥)でゴールし、皆、無事に走り終えることができたのでした。


◆ ゴール後
シャワーを浴びて、少しだけ仮眠をした後、ゴール地点の管理棟に戻る。藤岡さんご夫妻と、話をしながら〇ッチーさんや西城さんのゴールを待つ。西城さんは調子が悪いらしく(本来はボクらのはるか先を走るような方なのだ)、苦戦されているよう。
ゴール地点には色々な食べ物(ピザとかトルティーヤ?みたいのとか、スナックとか、サラダとか)があって、基本食べ放題。外に行くと地ビールサーバーや地ビール缶ビールが山積みになっていて、これも基本呑み放題(たぶん無くならない‥)。
日本ではちょっと考えられないくらいのサービス。これがアメリカか~っ!
幸い、胃腸の調子は悪くなく、ずっとずっと食べて飲んでました。おそらく走った消費カロリー分は取り戻した。

そうこうするうちに、〇ッチーさんも西城さんも無事ゴールして、最後のランナーが来る制限時間まで、しゃべりながら食べたり飲んだりしていた。

ゴールしたランナーは一度管理棟に寄るのだけれど、入ってくると、そこにいるみんなが「わーっ」と大盛り上がりで迎えてくれる。ひとしきり騒いだ後、また各々の集まりに戻って、またランナーが入ってくると、盛り上がって、の繰り返し。
この大会に参加したランナーやスタッフ、その家族などがお互いの存在を認め合っていて、たたえあっている。そんな雰囲気がなんとも心地よいのだ。

やがて夜が訪れて、制限時間近くになったころ、最後のランナーがやってきた。
管理棟にいた全員が外でランナーを出迎える。
長く楽しいレースは、楽しいまま終わったのでした。