Orcas Island 100 ~2・3周目

◆  2周目
まぁ、同じコースを走るだけだから、展開は同じ。
レインジャケットを着ているせいもあって、日中は少し汗ばんでいたけれど、日が傾くにつれて徐々に気温も低下していった。半パンがつらい‥。
水もあまり消費しないから、第2エイド、第4エイドでは補給もしなかった。
補給食は日本から持って行った粉飴を水で溶いたもの。
ただ、レース前日に水に溶かしたのだけれど、溶かし方が下手くそで、各ペットボトル内に巨大なダマが残ってしまった‥。おそらく数分の一単位で溶けていなかったから、途中でガス欠を起こすかも‥という不安はある。エイドには“GU”ジェルがたくさんあるのだから、それで補えばよかったのだが、個人的に“GU”は水に溶けづらく食しにくいため、敬遠してしまった(結果的に1個だけもらった)。これが後々の災いとなる‥‥。

パワーラインの辺りから徐々に薄暗くなり始めた。Mt. Constitutionに到着して、ライト装着。Mt. Constitutionから臨む景色も真っ暗になってしまったが、本土に見える街の明かりがとてもきれいだった。
2周目は6時間くらいかかった。自分では1時間も遅くなった感覚がなかったので、ちょっと意外。このまま落ちていっちゃうのかな~?

◆  3周目
夜を迎えて、ひどく寒くなってきた。この前のCamp Moranでレインパンツをはいたので、取り敢えず“メチャメチャ寒い”から“寒い”に緩和された。
だけど、ロードの登りは風の通り道らしく、冷たい風が顔にあたって痛い‥。
樹林帯に入ってしまえば、風はさえぎられて大分マシにはなる。
トレイル上にある水たまりは何ヵ所もあって、日中はうまく避けられていたのだけれど、夜間は視界が悪くて、何回か靴を水に濡らす‥。
(とてつもなくテンションが下がる‥)
しかししかし、今回はいた“イトイテックス”。薄い生地でできており、クッション性はないけれど水はけ抜群で、すぐに濡れを感じなくなる。
驚くことに、今回ガーニーグーを一度も塗布せずに走ったのだけれど、マメは一つも出来なかった。いやこれ凄いわ。ハッキリ言ってファンになりました。

参加人数が百人に満たないので、一人で走っている時間も長かったりするが、速いランナーさんや遅いランナーさんがいて、たまに抜きつ抜かれつを繰り返す。
とはいっても、抜くのも抜かれるのも大体同じ面々。彼らは登りも下りも速かったりするのだが、何でもないところを歩いたりもしている。
歩いているから「もうへばっちゃったのかな~?」と思ってパスする。しばらく走っていると、すごい勢いで走ってくる人がいるから、避けると、さっきの人だった、みたいな。
「いや、それが出来るんだったら、ずっと走ればいーじゃん」と思うのだけれど、そうした人が何人もいるから、これが外国の方のペースなのかもしれない。そういえばフランスにも似たような人がたくさんいた。
あと、エイドの滞在時間が長い。ボクとしては、エイドで長いこといてもゴールにはたどり着けないのだから、とっととゴールしてシャワー浴びて温かい格好して寝るわ、ってなるんだけれど、彼らは、レース中も十分に楽しみたいのか、エイドでまったりしている。

寒いながらも、カラダは動いていたから、3周目も無事に到着。少しずつ、タイムも落ちてきたけれど、疲れ切った、というほどでもないし、特に問題なく、最後の4周目に向かう。