第四回トレニックワールドin彩の国100マイル~ゴールまで

◆ 南回り2周目
とにかく疲れた。最初のエイド“桂木観音”までの登りは、前回は走りも混ぜたりして、楽に進めた記憶があるけれど、今年はひどく疲れている。何人かに抜かれたけれど、もー関係ないっす。
やっとのことで“桂木観音”に到着する。ここで座ってしばし考える。

考えてみるに(でも思考停止中)、この状況を乗り切る対策はない(思考停止中)。ゴールするのは約24時間後くらいだ。その時間中、絶望や自己嫌悪を感じながら過ごす?でも、止めても後悔するだろうな、きっと。前々回リタイアしたときはすごく嫌な気分になったもんなぁ。

というわけで、出発。だけど、登りが全く登れない。息が上がる。弱ったココロの中で、今の自分の不調について考えるなんて、朝飯前で、止める理由なんて無限に出てくる。それが自己防衛のまやかしだったりすることも分かっているけれど、ネガティブな思考が止められない。

グズグズ登っていたら、〇ッチーに追いつかれた。もう会えないだろうなぁ。やれやれ‥。

それでも、進んでいるうちに日が陰り始め、気温が下がってきた。
気が付くと、脈拍が落ち着いてきている。ペースを上げても、さほど苦にならない。
気温が下がってカラダが動くようになってきたのと、エネルギー補給を増やし始めたのが奏功したみたい。
でも、つくづく不思議。経験上、復活できなさそうな疲労だったけどなぁ‥。まぁ、いいか。走ろう。

どうにかペースを上げる。オオ‥上がる♪。痛みや疲れもすべてではないけれど消えていた。
現金なものだけど、この際これは良い兆候だ。今までのグズグズは取り戻せるかな?

次のエイド手前で〇ッチーに追いついた。ホッとした。

ライトをセットしてエイドを出る。今回はヘッドライトを「レッドレンザーNEO10R」、ハンドライトを「レッドレンザーMT10」にしてみた。
まぁ、明るいこと♪
「NEO10R」は延長ケーブルが付属しているので、充電池部をザックにしまって装着。アタマ軽い~。
「MT10」明るい~。ボクは視力が弱いのと、(たぶん)加齢で動体視力が落ちているから、助かる。

カラダは問題ない(涼しいのバンザイ)。胃腸トラブルなし。明日も暑くなるだろうから、少しでも先に進まなきゃ。途中で〇原さんにも追いついた。UTMFの疲れが残っているせいか、登りが大変そう‥。

◆ 南回り3周目
スタート地点についたら、〇井くんが応援に来てくれていた。あと、MF年代別入賞の〇本さんと、〇方さんも。苦しい局面で知り合いと会えるとホッとするわ~。
ちょっとだけお話をした後、最後の周回へ。
2周目序盤よりずっと疲労度は少ないし、これならあまりペースダウンをすることもなくゴールできそう。
比較的順調に進んで、夜明け過ぎに“吾那神社”到着。
このころになると前後のランナーもまばらになり、“桂木観音”から“吾那神社”まで一人のランナーにも出会わなかった。
ここでも〇井くん達が来てくれていて、いろいろ世話を焼いてもらっていたら、後ろのランナーが到着。
なんと〇ッチー!?〇原さんを抜いて女子一位で到着した。ボクもいいペースで走っているかと思ったけれど、彼女のペースの方が良かったみたい‥。

そこからは、ほぼ同じペースで一緒に進む。
一緒に進むし、おしゃべりもするけれど、ペースが落ちることもなく、かえって追いつかれてよかったかも。
何人かを抜いて、“高山不動尊”まで来た。あとはほぼ下るだけ。
ここでエイドのスタッフさんが「女子二位が迫っている」と話しているのを耳にする(実際は1時間くらい後ろだった)。
ここで〇ッチーの闘争心に火がついて、すっ飛んで行ってしまった。
ボクはここから一人旅。ボクに関しては、自分が一体どういう位置にいるのか、さっぱりわからない。
年代別一位にいることらしいのは〇井くんから聞いていた。

まぁ、頑張る以外出来ないから、ガンバロ。
登りはゆっくりとしか登れないけれど、平坦なところと下りは走れるので、頑張って走ってゴール。
前回よりタイムは良かったみたい。

100マイルの部8位(駅伝の部は抜いて)、年代別一位でした。
頑張ったオレ。今出来ることはやったかも。
でも、序盤のペースについては大いに反省するところあり。
前回の体験を引きずりすぎたかなぁ。
エネルギー補給や水分補給もなーんも考えてなかったし。

てなわけだから、次回もうちょっと考えよう。


〇ッチーは見事女子一位。
〇原さんも三位で、UTMF&TWのダブル入賞でした。
どっちも疲れ知らずの女の子でした。