UTMB~その⑤

 Courmayeur~Arnuva

Courmayeurでは同行してくれた家族からおかゆをもらう。
ここまで食欲は落ちてはいない。
前回よりも疲れも少ない。まだ大丈夫。
Courmayeurをでて緩やかな舗装路の登り。歩く。
そしてRefuge Bertoneへと続く山道を登るのだけれど‥。
これが全然進まない
ひどく疲労を感じる。どうして?そんなはずはないのだけれど。

止まることはないが、ゆっくり登っている割には心拍が上がる。
限界が近い兆候が現れる。どうして?
とにかくBertoneに到着。ベンチに座って、しばし休憩。
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ここで一人作戦会議。
この急激にやってきた疲労感を説明することは出来ないが、とにかくひどく疲れた‥。
これは前回とほぼ同じ流れだ。そういえば食欲も減退している。
このあと、ほぼ間違いなく嘔吐する
隣に、ボク以上にへばっているドイツ人がいる。顔色が青い
彼を見ていたら、なんとなくボクまで気持ち悪くなってきた。やばいから先に進もう。
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このあとRefuge Bonattiまで進むも、疲労の色は濃くなるばかり。
ジェルも食べられないな。う~んこの負のスパイラル‥
Refuge Bonattiに向かう上り坂で気持ち悪さはピークに‥。
取り敢えずRefuge Bonattiで30分ほど横になって様子を見る。

30分後、どうにか動けるようになったので、Arnuvaまで進む。
しかし、ここで嘔吐
実質ここで”頑張るモード”は終了した
この後は完走を目指すのみ。おそらく歩くことしかできないだろう。
ただ連続DNFだけは避けたい。少なくとも自分でDNFという結論を出したくはない。
もちろん、進めない状況に陥る前に最終的な判断は行うが。
取り敢えず、医務室にお邪魔して2時間弱横になる。

 Arnuva~La Fouly

ここから最大の難所Grand Col Ferretへ。
相変わらず威圧されるほどのスケールのでかさ
見ているには美しいが、これを登るとは、しかも弱ったカラダで‥。
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昨年より早めの嘔吐だったが、休憩を入れたおかげか、何とか登ることが出来た。
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ここからはLa Foulyまでひたすら下り。走りたいところだが、吐き気に加えて、
疲労から来る太ももの痛みもかなりのモノで、いわゆる”脚が終わった”状態。
こんなはずではなかった‥ほぼ歩く
La Fouly到着。少なくとも昨年の結果には並んだ
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