IZU TRAIL JOURNY~爆風トレイル③

◆ 仁科峠~土肥駐車場

仁科峠のエイドを素早く出て、颯爽と、はいかない。疲れているから。
おまけに風が強い!爆風。冷たい爆風。メチャクチャ寒い‥。

寒さと関係なく、アホみたいに遅い。
登りの階段は歩く。ゆっくり歩く。今までと同じじゃんか。
意気込みはね、あるんだよねぇ。

独り相撲で悪戦苦闘しているうちに、〇井さんに追いつかれる。
見ると鼻が傷だらけ。かなりのホラー色を漂わせながらも、頑張って行ってしまった‥。
もう二度と見ることはないだろうな‥。さようなら。

それでも下りはどうにか走ることが出来る。気持ちも、何となく保たれてはいる。
苦しいなりにも走れるところは走って、歩かざるを得ない登りも、ぜーぜー言いながら登る。
そんなことを繰り返いしているうちに、「あれ?これまでと同じ流れじゃない?ということは、これまでと比べても大きくタイムを落とすことはないんじゃないのかな?」という心理状態に行き着く。

その証拠に、だい~ぶ前に抜かれて、二度と姿を見ることはないだろうと思われた〇井さんの背中が見えてきた♪
「なんだ、意外と粘るじゃんオレ」土肥駐車場て前のロードも何とか止まらずに、到着。

◆ 土肥駐車場~ゴール

土肥駐車場を出ると、風はますます強くなってきて、もはや暴風。前日のブリーフィングでは風速10mくらいとのことだったが、もっとあるような気が‥。突風の時なんか、カラダが浮くし。

まだ昼間だからいいようなものの、ここらで夜を迎える後続の人のことを思うと‥。そして、こんな強風の中、誘導をしているスタッフの方たちのご苦労と言ったら。ありがとうございます。ボクには出来ません、きっと。

だるま山までくると、何とかゴールが想像できる。昨年は、ここまで余力ありありだったので、激走りしたのだけれど、今回は全然ムリ!ゆるーい舗装路を意地で走り、ゆるーい林道をどうにか走る。ずっと腰痛い‥。疲労性の痛みだな。体感弱いんだろうな。帰ったら体感トレーニングしようかな。
ようやく山を下りて、残り3キロ。時計を見ると、取り敢えず9時間は切れそう。良かった。
前方には3人ほどランナーが見えるが、追いつく気力なし。後ろからは来なさそうだし、もういいや、このまま行こう。

それでも3人のうちの1人とは何となーく差が詰まってきた。どうやら女性のよう。残り1キロくらいで、その姿を確認できた。
ピンクのジャケットを着た小柄な女性。ここらで見るのだから、入賞レベルにいる女性だよな?‥‥‥ん?もしかしてあれは「福島舞」では?
(そー言えば、開会式の時、名前呼ばれてたっけ)

福島舞とは ⇒ トレラン界にいる美人姉妹のうちの一人。もう一人は「福島和可菜」。どっちがお姉さんかは忘れました。どっちかはフルマラソンサブ3で、どっちかも3時間一桁とメチャクチャ速い。だからよくトレイルの大会では入賞しています。

福島舞 ⇒ 若い、かわいい、速い、ちやほやされてる
ボク ⇒ 若くない(ってかトシ)、かわいくない(ちょっとはカワイイと思っている、いい意味で)、速くない(見ようによっては速い部分もある)、ちやほやされていない(これはされていないな)

ここでスイッチオン!「負けられぬっ!」(イヤ、もういろいろ負けてるけどね)
大人げなく、スパートして福島舞を抜き去り、ゴール。
8:53。まぁ、ワーストです。何がショックって、これまでより頑張った感覚があるのに、ワーストってのがね。

5、6分ほど前にゴールした〇井さんと落ち合うことが出来て、お風呂で汗を流し、そのまま帰宅。電車でビールを飲みながら楽しく帰ることが出来ます♪18:30くらいには家に着いちゃうので、ITJはこれがいい。

でも、まぁ、今回の結果を受けて、ちょっと走り方へのアプローチを考えなきゃな、と反省したのでした。
あっ、あと最後に抜いた彼女は福島舞さんじゃありませんでした。勝手に人違いしてただけでした。(何かスミマセン。)