アラウンド竜爪100マイル~4回目

個人企画100マイルはここから始まった!「アラウンド竜爪100マイル(AR4)」。
今回は4回目のチャレンジ。例年6月に行っていた当企画を11月に変更した。
スケジュールの都合で決めただけの開催時期なのだけれど、今回11月に変更したのはおおむね正解。
涼しくて(時には寒すぎ)走りやすかった。

◆ スタート
6:00に静岡駅で待ち合わせスタート。
目標は明るいうちにゴールが出来る日曜日の17:00、つまり35時間に設定。

◆ メンバー
〇ッチー:いつものメンバー。ontake100m、彩の国100m女子1位
〇リン:いつものメンバー。UTM●日本人女子1位
〇方くん:若くて速くて禅僧並のストイックさを持つ青年。UTM●ニューヒーロー賞
〇松くん:100m企画にたびたび参加してくれるメンバー。TJAR目指していて、フルも速い
ボク:無冠の中年(初老?)。特に目指しているものもなく、ゆっくりが好き。

やばいな‥オレ

◆ 1周目
メンバー構成に怖気づいてしまい、少し後方に位置付ける。
アラウンド竜爪ほぼ初見の〇方くんを1番目に行かせ、後ろから行先を指示する、「若者の熱意を寛容に見守る年長者を装いつつ、後方からあおられるリスクを防ぐ」作戦</を決行する。
ところが、これはこれで大変。〇方くん本人は抑えたペースなのだろうが、まぁまぁの登り勾配なら全部走ってしまうから、こちらはついていくのに必死。
100マイルレースならありえないペースで進んでいく。おかげで早く終了。

◆ 2周目
午後になり、気温も下がってきた。走っている分には涼しくて走りやすい。しかし、高度が上がってくると風が冷たく、休憩場所の一つだった“穂積神社“で立ち止まっていると、一気に体温が奪われる。
その“穂積神社”に到着するころには日が陰り、山中ではギリギリトレイルが見える程度だった。
ここで、ライトの準備などをするが、少し遅れていた〇松くんが来ない。
心配になって電話すると、どうやらロストした模様‥。
本来右に折れるトレイルをまっすぐ行ってしまったらしい。
それが分かって、迎えに行く。

コースロストした〇松くんは、体調が思わしくないようだったので、竜爪山を下りた“鯨ヶ池”で離脱した。
そんな〇松くんと入れ替わりに、〇方くんのお友達の〇ミさんが合流する。
彼にまつわるいくつかのエピソードを聞いた結果、〇方くんと同等の脚力の持ち主と分かる。

やばいな‥オレ。

◆ 3周目
これまでは、6月の暑さや湿気、悪天候、クモの巣、ぼうぼうの雑草などで、すっかり嫌気がさし、「3周目いくかどうか‥」などと逡巡していたのだけれど、今回はそんな気持ちにはならない。
気温が低くて走りやすかったし、天気も良い。クモの巣はなくて、雑草も少ない。〇方くんや〇ミさんのようなスーパー速い人たちがいるので空気が締まる(いつもはなぁなぁ)。
しかし、寒い‥。ウィンドシェルを脱ぎきしながら体温調整を行っていたが、もっと保温について気を使うべきだった。
・ いつもは着ているファイントラックを着なかった(持っていたのに)
・ ミッドレイヤーのフリースを着なかった(持っていたのに)
面倒くさいのと、まぁ大丈夫だろう♪という楽観主義、フリースがザックに擦れるのがイヤ、というふんわりケチっぽい性格が災いし、4周目の悲劇へと至る。

◆ 4周目
いよいよ最後の周回。日は登って明るくなったし、先週アメリカの100マイルを走った〇井くんも合流して、気分も前向き♪
天気は良く、街中を走っているときはひどく暑い。つい数時間前まで寒さに打ち震えていたのとはえらい違いだ。当たり前だが元気な〇井くんが走り、それにフツーについて行ってしまう〇ミさんと〇方くん。もう130Kくらい走っているのになんなのだろう?でもトップランナーってこんな感じなのかな、ということだけは分かった。

ボクはといえば、すっかり疲れて登りでは足が上がらない。おまけに、下りを走っているとおなかに異変が‥。
どうやら、OPPみたい&#x1f4a6;。夜、カラダが冷え切ったのとジュースをがぶがぶ飲んだことが原因だと思う。
ファイントラックくらい着ればよかったのに。

自然、遅れ気味となり、皆を待たせる羽目になった。スミマセン。

そうは言いながらも、どうにかやり遂げてピッタリ17:00にフィニッシュ。

◆ そのあと
当たり前だが疲れた‥。OPPだったとはいえ、今回が一番快調に走ることが出来た。
走り終わった後は、浅間神社近くの浴場で汗を流し、いつものメンバーでプチ打上げ。
しかし、35時間不眠のカラダは眠ることを欲しており、2件目の記憶はほとんどない。

天神湯(静岡市葵区浅間町) : 旅は哲学ソクラテス

こんなノスタルジックな銭湯があるのです。

◆ 補給について
ここ数回の100マイルレースで補給に失敗し、散々な結果を残してしまった。
なので今回、初心に戻って「粉飴」を使うことにした。
ただし、水に溶かす量を大幅に減らした。500mlの水に対して90g(=360kcal)の粉飴
これがまた飲みやすいこと!“チェイサーがほしいくらいの甘~い水”かと思ったら、“すごくほんのりと甘い水”だった。
グルメ番組などでリポーターが、地元で有名な湧水を飲み「甘~い」などとコメントをしたりするが、おそらくそのレベル。
こりゃ、いくらでも飲めちゃうな。季節やエイド間の距離、体調などで粉飴の量を調整すれば、粉飴水以外の水分は持つ必要がない。もっと早く試しておけばよかったな。

◆ 走り方について
今回、〇方くんや〇ミさんの走り方を見ていて、そのペース配分や局面ごとの走り方がとても参考になった。まぁ、レベルの違いはいかんともしがたいが、彼らの走り方を参考に少し改良を重ねれば、自分にも伸びしろがあるんじゃないかな♪

◆ まとめ
相変わらず大変な企画だけど、楽しいは楽しい(多分)。今回は新しい方々も入ってきて、それがいい人たちだったことも良かった。もう、これが出来る人はいい人しかいないんじゃないか(自分を除く)。
来年は‥やるか?分かりません。なにせしんどいので。

ガーミンさんから、”狂気の沙汰”と言われました。