ご近所グルグル100マイル~アローン

ゴールデンウイーク。
出掛ける予定はない。政府からはStayHomeを要請されている。複数人でのランニングは自粛が求められている。ランニング中はエチケットとしてマスクが必要(これに関しては、状況次第だと思うけれど)。

こうした環境下でも木の周りを半永久的に回っている人や、階段を上り下りしているキ〇ガイがいる(ほめ言葉です)。
ならば自分も‥っ!というライバル心とか気概があるわけでは無いけれど、自称100マイラーとしてはこうした環境下でも可能な100マイルを走るしかないでしょ~。

というわけで、普段走っている安倍川駅周辺をぐるぐるすることにした。
⦿ 家の近所(300mくらい先)
⦿ 信号がない
⦿ 駅周辺と言っても田舎駅なので人通りは少ない。しかも人気の少ない側。しかも電車に乗る人激減。
⦿ 駅にトイレあり
⦿ 約1.3kmの周回
⦿ 近くにコンビニあり(コンビニ内はマスクを着用するのでマスクはずっと持っていた)
⦿ クルマ通りも多くないが、車道ではあるため道幅は広く、端を走れば“密“は十分避けられる

早朝6時過ぎにスタート

◆ スタート後、しばらく
基本的に平坦なこのコース。1.3kmの周回で高低差は1mとGPSは言っている。
朝は犬の散歩、自分の散歩をしている年配者がちらほら。反対側を走り、口を閉じて、無害であることをアピールしつつすれ違う。
補給は粉飴を水に溶かしたもの。
ただ、この日は暑い日で、想像していた以上に水分をとることとなった。
キロ5:40くらいでしばらく走る。しかし、カラダが暑さになれていないせいか40kmを過ぎた時点ですでに疲労を感じ始める。

◆ 中盤
家から近いので、時折家族が見に来てくれる。
水に溶かした粉飴やジュースしか口にしていないので、そうめんなどをリクエストして持ってきてもらった。
適度な塩分が美味しい♪
ただ、休むたびにペースが落ちていく。

◆ 終盤
夕方になっても、ようやく100kmまだ60km‥。疲れたし、あちこち痛いし、別に何の特典もないし‥。我ながら恐ろしい企画を始めてしまった、って100マイル企画をやるたびに思うのだが。

同じところを何周となく走っていると、朝夕に犬を散歩させている人、何度も散歩している年配者、家の中は禁煙なのか何度も玄関先でタバコを吸っているお父さん、公園で遊ぶ家族連れやベンチで永遠とおしゃべりするカップルなどを見かけた。
こちらが見かけた、ということは先方もこちらを見かけたわけで。
「こいつ、朝からずっと走って何やっとんネン」「警察に電話した方がよいだろうか?」などと思われている可能性大。

いよいよ夜も更けて、あたりが暗くなってきたので、ヘッドライトオン。
せめて怪しい人物に見えないように明るいヘッドライトを使用する。暗くなるに従い疲れもマックス。

「気合で乗り切る」とか「ここを乗り越えられれば強い自分になれる」とか「ここまで来れば、もらったも同然」とか自分を鼓舞する言葉で、苦しいことや辛いことを乗り切ることが出来れば、それはそれで結構なことだし、素晴らしい。ボクだってそうしたい。
ところが、ボクと言えば、「ダメ、先のこと考えちゃ」とか「何とか、やり過ごして」とか「とにかくガマン」とか自分を鼓舞するというよりなだめすかして先に進むという感じ。

◆ 最終盤
120kmを過ぎると、何となく先が見えてくる。
天気予報では深夜から雨の予報なので、出来れば雨に降られることなく終わりたい。
予想終了時間と予報で雨が降り出す時間はほぼ同じ。だから手を抜いて歩く、ということが出来ない。
残り20kmくらいまで来ると、「もうじき終わる」と思えてきた。思えて来たらペースも回復してきた。
このころから少し雨粒を感じるようになったが、濡れるまでには至らない。
日をまたいだ1:00過ぎにようやく終了。疲れた‥‥。いいのか悪いのかわからないが、100マイルを走った達成感とか充実感とか全然ない。
じゃあ、何でやるのか?意味はないが、すぐには出来そうにない“しょうもないこと“というのは直接的には意味はなくても、その後の全く関係のない選択や行動に少しばかり影響を及ぼす(気がする)。そうした効果がある気がするのでやってます。

高低差はほとんどないが、硬い舗装路を走ったせいかダメージは中々のもの。結局、その後のGWは一切走ることがなかったのでした。