バイオリズム?

昨年春先から新型コロナウイルスによる感染者が出始めてから、世間の行動様式はすっかりと変わってしまった。人が集まるようなイベントもことごとく中止や縮小となってしまい、ランニングに関する大会もそのほとんどが無くなってしまった。

個人的にはレースへの参加が走ることに対するモチベーションではないので、大会に出る予定はなくても構わず走っている。
むしろ、大会に参加する場合の前後の調整が無くなった分、走行距離は1割くらい増えている。
特に12月にいたっては、年末の200キロ走などもあり、初めて月間800キロになった。
※正確にはわずかに足りなかったが、累積標高も9000mくらいあったから、まぁ800キロって言ってもいいはず。

意外にもそれほどダメージは無く、その後も変わらぬ日常を送れている。
ひょっとしたら実業団並みのトレーニングを積んでも壊れないくらいのカラダを手に入れたのかもしれない。
(だらだら走るだけだったら)

だけどボクはフツーの人で、いつだってエネルギーは有限で、何かを満たせば何かが足りなくなるのは世の習わし。

つまり、カラダは大丈夫なのだけれど、気持ちの浮き沈みが大きくなった気がする。
普段は、お坊さんのお勤めのごとく淡々と走るのだが、1ヶ月~1ヶ月半に1度、5日ほどの間、「走りたくないなぁ」と思う時期がある。ひどいときは「走るの、やめようかなぁ(=引退)」と思う日まである。
止めたところで気が晴れるようなことはなく、むしろずっと気が晴れないまま日々を過ごすことになるのは分かり切っているので、またどうにか走り出す。そしてそのうちに気分が持ち直して、お勤めに励む‥以下繰り返し。

これまでは、それほど濃く意識の上に登ってくることのなかった感情なのだけれど、走る距離が増えだしてからハッキリと、定期的に感じるようになった。

まぁ、いい気分ではないけれど、そういう気分の上下動に流されないことも体得したいことの一つだし、こうした情動に抗う必要もないし、今は放置プレイ。

そのうち走ることがどういう意味を持ってくるのか変わるのかもしれない。今は変わり始めるその時期なのかも?などと考える今日この頃なのでした。