初詣100マイル~その②

コンビニで休んでいるうちに、夜が明けてきた。
まだまだ寒いけれど、明るくなってくると気分が違う。
暗いうちは、しゃべる気もしないが、明るくなってくると自然と会話も弾む。ペースもなんとなく上向きになり、順調に走る。

浜松から5駅ほどさきの“新居駅”で〇っちさんとはお別れ。彼も50キロ超走ったらしい。
物好き‥ありがとうございます。
しかし、プチハプニング。コンビニ休憩中に〇ッチーが急に「160キロに足りない」と言い出した。
もともと、初めて走る区間だから、おおよそ160キロという感覚で臨んだのだけれど、半分以上走ってきた結果、やっぱり足りない、ということになったのだそうな。
① 厳密に160キロ分走るか? この場合“厳密”という表現は怪しい。足りない根拠は彼女のGPS時計なのだが、長時間にわたる企画のためGPSを1分計測にセットしてある。1分計測は細かな距離測定をしないので、実測に比して短く表示されがちである。
② レースでも正確に100マイルではなかったりする。 大会によっては100マイルに数キロ満たないものもあるし、オーバーのモノもある。だから、「おおよそ100マイル」で良いのではないか?仮に155キロ走ったら、それはそれで素晴らしいじゃん?

しばらく、喧々諤々とやっていたが、話していてもゴールにはつかない。とにかく進まないと。
県境でスタート時に見送ってくれた〇雄夫妻に再び会ったり、天気が良かったりで、気持ちも落ちないまま、愛知県に突入~。

あと50キロばかり。でもここからみんな未知の世界。

※ ちなみに伊良湖は“IRAGO”と読みます。ボクは“IRAKO”だとばっかり思っていた。

事前に聞いていた情報では‥
・ アップダウンが多い
・ コンビニが少ない(=休憩が少ない)

そして、これが本当にその通りでっ!
アップダウンが異常に多い!どうして道路を造る際にフラットにしなかったのか?とブツブツ言いたくなるレベル。数百メートル登って数百メートル下って、を、何度も繰り返す。
そのアップダウンも走れないほど急じゃないから、余計に疲れる。

コンビニが少ない。というかお店がない。ひたすら田舎に来てしまった、という感覚。(いいんですけどね、別に)
一応、長くても15K先くらいにはあるから、補給が足りなくて行き倒れ、とはならないけれど、これまで随分と長い距離を走ってきて、疲れ切った身としては、15Kとか、すごく長いのだ。

フーフー言いながら走っているところへ、再び〇っちさん登場。今度はクルマで来てくれた。わざわざ隣県まで‥物好き重ね重ねありがとうございます。
機動力を生かして、先の状況を教えてくれたりして、とても助かった(いや、これホント)。

残り10キロくらいで陽が落ち始める。そして、また気温も下がる。

※ごらんのとおりの重ね着ランです。

ゴールとなるホテルに近づいたころには、風も強くて(岬だからね)、メチャクチャ寒い。
だけど、いつかはゴールに着くのだ。そしてゴール♪

まぁ、そりゃ疲れた。だけど、今回は割とペースが安定していた。ちょっとは強くなったんだろうか?
もちろん、楽じゃなかったけれど。
何度走っても、どこを走っても、楽な100マイルってないものです。今回も苦労しました。

なお、〇っちさんはゴールまでお付き合いくださいました。本当に物好き‥いやありがとうございました。
ちなみに、160キロ有か無かの問題ですが、〇ッチーのGPS時計によると、ちょっぴり足りなかった模様(155キロくらいかな)。
だけど、みんなすごく疲れていて、すごく寒くて、ホテルの夕食締め切りまで時間がない、ことから自然と「これでよし」という空気になりました(ホッ)。