花背トレイルラン~ぶらり京都

京都に旅行に行くことにした。ついでに、旅行日に開催される「花背トレイルランニング」に参加することにした。
でも、実際のところはこの時期にやっているトレイルランニングレースを探して、折よく京都に「花背~」が開催されることを知ったので、京都旅行を企画したということ。これは内緒の話。

ここのところ100マイルに特化したレースや企画に参加していたので、25キロというレース内容に不安がある。ペースもわからないし、ある程度のスピードが要求されるだろうから、ゼーハーして苦しいそうだ。
まぁ、あくまで旅行だから‥そこは気負わず。

◆ 前日
神社仏閣も見どころ満載なのだが、おばんざい料理やパン屋さん(京都にはパン屋さんが多いらしい)など、食文化も多様なので、色々なものを食べ歩いたり、またアウトドアショップなどを巡ったり。

夕方頃、レンタカーを借りて「花背トレイルラン」の開催される、「山村都市交流の森」に向かい、スタート地点の目の前にある宿泊施設に泊まる。
京都の中心街は、旅行者やらで雑然としていたけれど、1時間弱程度クルマを走らせると、人家は少なくなり、さらに進むと、これまでの喧騒が何だったのかと思うほどの山奥に入る。こうなると、ただの田舎。井川にいくのとちっとも変わらない。

◆ 当日
朝はそれなりに寒かったけれど、快晴だな~♪。25キロレースだから、スタート時間も10:00と遅め。ゆっくり支度をして、といっても、25キロだし、予想タイムも3時間ほどだから、補給食も持たずに、給水用ボトルを1本用意しただけ。
大会は25キロと15キロの2種類がある。25キロの部は200人ほどの参加者がいた。
関西のレースなんてめったに出ないから、他参加者の装いをみるのも楽しい。何となく派手な色合いのランナーさんが多かったかな?女性は特に色合いが鮮やかだった。

ほんわかとした雰囲気の中、スタート。ペースがよく分からないから、「これくらいなら最後まで持ちそうかなぁ」くらいの感覚で走る。
距離的にもコース内容からも、初心者向きの大会なのかもしれない。前後するランナーさんの中には、書店で本を入れてくれるようなポリ袋を持って走っている人や、ショルダーバックをたすき掛けして走っている人なんかもいて、ある意味、ワイルド感が漂う。外人さんも結構いた。

最初の500mくらいの登りが終わると、尾根伝いに走れるトレイルが続く。500m→300m→300mを登って降りて、間に林道をはさんで‥と、まぁ、ザックリそんなコース。
前日の朝は雨だったけれど、特に滑りやすいところもなく、淡々と走る。本当に走りやすくて、気持ちいい。
※ 先の台風の影響で、コース上には倒木が数多くあり、200本ほどの倒木を処理したそう。おかげで楽しく走れました。ありがとう。
ペースも無理のない具合で、これでいいのかな?と不安にもなったけれど、途中で「15番目」と言われたから、それほど悪いペースでもなかったみたい。
しかし、時間が経過し暑くなってきたのと、上り下りを繰り返すうちに、フクラハギが攣り始めた。
途中何度か立ち止まるも、手持ちはボトルのポカリだけで、塩熱タブレットも、ナトリウム系のパウダーも何も持っていない。どうにかごまかしながら走り続けて、エイドの給水だけでしのぐことになった。

最後の登りは、さすがに疲れたけれど、どうにか総合9位でゴール。
俗っぽく欲を出して、ひそかに年代別入賞(この大会は“50歳代“とかじゃなくて”46~55歳“というカテゴリー。年代別入賞は1位のみ)を望んだけれど、あえなく4位。
年代別1位の人は総合で3位以内に入ったようなので、正確には3位になるのかな?やっぱり速い人はゴマンといるのが分かりました。

ゴールしても13:00。お風呂に入って、京都駅まで戻ってきても午後4時過ぎだった。短いレースだったから内臓のダメージも皆無で、その後のお酒も美味しい♪
これが100マイルだったら、カラダは疲弊しきって、何を食べても美味しくないし、家までの道のりは眠気との戦いだし‥。
そして、意外にもゼーハーしない(ゼーハーもしたけれど少しだった)のが新発見(これはいいのか悪いのか‥)。別の短いレースにも出てみようかな?

有名な神社仏閣があるわけでもなく、取り立てて見どころは無い京都の山奥だったけれど、とても良い場所だったし、レース自体も雰囲気やコースは気持ちの良いものだった。帰りには道の駅で行われていた物産展にも立ち寄り、地元の食べ物を堪能しました。
トレイルランをやっていなかったら、おそらく来ることはなかったなぁ。あまり知られていない京都を満喫した旅行でした。