日本平100マイル ~大変は大変~

久しぶりの100マイル企画。原点回帰でメンバーはいつもの3名のみ。普通の週末に行うので、比較的短時間で終わりそうな「日本平100マイル」となった。そうは言っても、丸一日以上はかかるのだけれど。

◆ スタート(一周目)
天気は晴れ?曇り?どちらにせよ雨は降らない模様。気温も走るにはほどほどの感覚。
先は長いのでゆっくりと進む。このコースの一部分は普段も走っているけれど、(自称)正規コース走るのは久しぶり。
トレイルは新しく整備されているところもあって走りやすい♪

◆ 二周目
二周目の後半、〇井くんが「ヒザ痛いので、この周回で止めます」との発言!?
こちらも、まぁまぁ疲れてきている状況でのこの発言で自分の精神が揺れ動く。

<揺れ動きその①>
二周走れば64キロ。一日の走行距離としては立派な数字。何よりも大切な友人が痛みで苦しんでいるというのにこのまま走り続けていいわけがないっ!まだ夕方だから、この後汗流して打上げすれば、心地よい疲れとある程度の達成感で気持ちよくお酒が飲める(打上げ以降が本音)

<揺れ動きその②>
100マイル走るには、それなりの覚悟というか、勢いというか、とにかくある種の流れが必要となる。一応ある程度の流れに乗って勢いで始めないと、走りだすまでに中々苦労する。
今回、不覚にも?100マイル企画に乗り、気持ちの整理もつけて走り出し、これまで64キロ走ったのだから、このまま達成しないと勿体ない気がする。また一から流れを作るのもしんどい。
なぁに、〇井くんも大人だから一人で家に帰れるくらいできるだろ。そもそも自宅まで数キロだし電車もある。(大丈夫なのは分かり切っているけど)

結局、どちらも自分の都合しかないが、ナゼか格好つけて<揺れ動きその②>を選択する。
どういう心の変遷をたどったかは知る由もないが〇ッチーも完走を選択したので、二人で夜のトレイルに向かう。

◆ 三周目
三周目の頂上からは暗くなる。元々ボクは暗い場所が苦手だ。ましてや人気のまるでない山の中など論外だ。何が飛び出してくるか予想がつかない。100歩譲ってタヌキ、イノシシの類が出てくるのはまだ許せる。(実際、タヌキは2~3度遭遇した)クマはイヤだが。
何が怖いって見えるはずのものが見えたり、いるはずのないものがいた時が一番怖い。幸い霊感はないので、今のところは目撃体験なし。

三周目に突入する時点では、町からほど近い日本平の山なら、さしたる恐怖感もなく一人で行けると思ったのだけれど、実際暗い山中に入ってみると、やっぱりそれはそれなりに怖いわけで、同じく怖がりの〇ッチーとお互いの存在に感謝しつつ三周目を終了。恐怖感に後押しされたからか、これまでとペースが変わらず。

◆ 四周目
さすがに走るのにも飽きてきた。事前に懸念されていた寒さはそれほどでもなく、走ればほどほどに暑い。視界が狭くなってペースも少しだけダウン。途中、目の前にタヌキが飛び出してきて死ぬほどビビる。

◆ 五周目(最終周)
最終周に差し掛かる際に立ち寄るコンビニでヒデさんと落ち合うことができた。ボクらに付き合って伴走してくれるらしい。この時点で夜中の3時すぎ。ちなみに当日仕事なので途中までお付き合いしてくれるそうです。すごいなぁ。ボクだったら夜中の3時前に起きられないし、仕事前に伴走できない。もったいないほどの対応に感謝しつつ、五周目に突入。やはり別の人が入ってくると気持ちもぐんと楽になる。楽しく話しながら進むうちに何となく山頂についてしまう。これぞ伴走の効果!
夜も明けて、ゴールも意識出来てきて気持ちも上向き。疲れ切って弱っている心身も相まって〇ッチーに感謝しつつ(いや本当に感謝しています)、無事に草薙球場にゴール。

草薙球場では高校野球(かな?)の観戦希望者がチケットを買うために列をなしていた。
その列を前に座り込むボロボロな二人。この人たち、ボクらが丸一日以上走っていたバカバカしい行為など知る由もなく、ただボロボロな二人だな、って思っているだけだろうな~。

などと考えていたらDNFした〇井くんがクルマで迎えに来てくれて、近場の温泉施設まで運んでくれた。
〇ッチー、ヒデさん、〇井くん、オレ以外みんなナイスガイだな~!ありがと~!

その後、温泉施設で汗を流し、クルマを置いてきた〇井くんと合流して三人で打ち上げをした。
ただ、あまりの眠気で記憶はほぼゼロ。もったいないことをした。
安定したペースが今回の収穫。ほぼイーブンペースで走り切った。