裏山で宴会

数年前にキャンプ用品を買いそろえた。
テントやシュラフやバーナーなど。
シュラフやバーナーはテント泊に限らず、利用機会があったりして、年に数回程度使用している。
テントは‥
トレイルランニングで山に入る以上、ある程度の山力を身に着けないと、おのれの身を守ることすらも危うい。
・”ファストパッキング”というスタイルを目にする機会がたびたびあり、ちょっとあこがれた。
という硬軟入り混じった動機があって、購入しようといろいろ調べてみた。
元々インドア派で、割とデリケートだから?
・軽いだけじゃダメ、ある程度の居住性を確保(不便に慣れない現代人)
・簡単に設営できる(労を厭う現代人)
・まあまあリーズナブル(経済格差な現代人)
という条件で、アラジンの店長さんに相談したところ、ほどよいテントを勧められ、ついでにテント泊初心者のボクでも安心して泊まれる裏山テント泊を企画してもらった。

どれくらいテント泊初心者か、というと小学校5年生の時、学校行事で三角形でオレンジ色の、死ぬほど重い生地で出来たテント(昔のテントってみんなこんな感じだったと思う)で設営されたテント泊の1回のみ。しかも大雨で夜中に宿泊施設に避難してしまったので、正確には”テント泊”ではない。

そうして始まった、ただのテント泊練習だったのだが、手軽に行けるから、重い荷物(お酒や食べ物)もそれほど負担にならないし、テント泊後もすぐに帰宅でき、家庭への負担も少ない、おまけに楽しい、などの理由で好評を博し、気心の知れた数人と山頂で落ち合って宴会をしてテント泊をして帰る、という「居酒屋満観峰」なる定例イベントとなってしまった。

今回も午後10時頃、山頂に集合。登り口は複数あるから各々の予定に従ってバラバラに山頂を目指す。
幸い天気も良くて、静岡や焼津の夜景がきれいに見える。気温は低いけれど、無風だから、あまり寒さも感じない。
それぞれがテントを設営して、宴会スタート。

キムチ鍋やら、生ハムやらホットワインやらと、オトコだらけの宴会にしては中々グレードの高い宴会を、周囲を気にすることなく楽しむことが出来ました。

楽しい企画で、これからも続けていければと思うのだが、問題はボク自身がこのイベント以外でテントを使用したことがないことだ。「ファストパッキング」へのあこがれはどこへやら‥。
いや、あこがれはあるんだけどね。何ていうかね‥。つい、「面倒だな~」って思っちゃうんだよね。行けば行ったで楽しいんだけどね。どうしても”走る”って行為が優先されちゃうから‥エヘヘ。今度誰か楽しそうなテント泊企画に誘ってください。

暗闇での飲み会でもワイワイと。

下山途中で日の出が。ココロ洗われる。