ULTRA01XT~②観光

◆ OYONNAX(オヨナ)へ
トレイルランニングをやっていなければ町の名前すら耳にすることはなかっただろう。
シャルルドゴール空港からリヨンまで国内線を乗り継ぎ、さらに車で1時間。
産業の町らしいのだけど、店が立ち並ぶ通りは300mほど。あまり活気はない。見るべき遺跡史跡もなし(地味目な博物館あり)。団地や比較的新しい住宅が多い。新しいといっても築数十年、どちらかというと町全体が斜陽がかっている印象。イスラム系の移民も多いかな~。
郊外の大型店舗が目立つ。クルマがないと、生活に支障をきたすだろうな。電車の駅はあるが、1時間に1本もないくらいだ。代わりにバスが遠方の町とをつないでいるが、それすらも1時間に1本程度。
まぁ、要するにどこにでもある田舎の町といった感じ。トレイルランニングをやっていなかったら‥、レースがなかったら‥、来ないだろうな~。

でも、初めて訪れた町だし、普段触れることの無い文化だから、それなりに興奮しながら、あちこち歩き回る。

ラグビーのチームがある(2部?)

フランスの”アルペン”みたいな大型スポーツショップ。ランニング、バイク、キャンプ用品、フィッシング、スイミングなどあらゆるアクティビティグッズを販売している。散弾銃の弾丸もあった。
取扱いのほとんどが、オリジナルブランドで驚くほど安い。ザックが500円くらいだったり。トレランシューズも7,000円~10,000円くらいかな?そんなに悪くなさそう。トレランザックも5,000円くらい。当レースでの着用率もとても高かったように思う。

ちなみに、この地方のスイーツで有名なものは「ガレット・ブレッサンヌ」。
薄いブリオッシュ生地に、バターやクリームを延ばして焼いた、とてもシンプルなもの。

(ちょっと違うけど手前の三角形のやつ。これより、薄くて、丸々1枚で売っている)
見た目、トッピングがないピザ。そして、ありえないほど巨大。直径30cmくらいかそれ以上。ファミリー単位でなければとても食べられない。ちなみに、カット売りはしていないから丸ごと買わなければならない。
しかし、今回15cmくらいのものを見つけて食べてみた。これが美味しいこと。バターと砂糖のみなのだが、余計な混ぜ物がない分、飽きることなく食べ続けることが出来そう。いや、食べ続けたらまずいのだが‥。
1ミリも走ることなく、糖質制限を無視し、ひたすらスイーツを食べて終わってしまった1日目(てか、レースの日以外はひたすら食べ続けていた。糖質ばかりを‥)

◆ ブール=カン=ブレス(Bourg-en-Bresse)へ
オヨナは早々に見終わってしまったので、翌日はアン県の県庁所在地であるブール=カン=ブレスへ。
オヨナからバスで1時間ほどかかる。
こちらでは「ブレス鶏」というニワトリが有名だそうで、例えて言うなら「名古屋コーチン」みたいなものだと思う。
屋根のモザイクがきれいな「ブルー修道院」があり、修道院の前に「ブレス鶏」を食べることが出来るレストランがあるので、そこでランチ♪

特にグルメでもないので、おいしい以外はよく分からない。
しかし、これはフランスに行くといつも思うのだけれど、とにかくフランスで食するものは、量が多い!
そして、甘いものの種類が多くて、当たり前だが甘い!
食後のデザートに、唯一分かった単語「モンブラン」を頼んだのだが、チョコレートのソースに浮かんだ、チョコレートアイス、コーヒーアイス、キャラメルアイスと、その上にリアルモンブランばりの真っ白い巨大な生クリームが乗っかっていた。もー絶対カラダに悪いわ~。
ボクは甘いものが好きなのだが、そんなボクでも「もう、甘いものいらない‥」と思う。
「こんなのばっかり食べていたら太るぞ~」と思わないではいられないが、実際太っている人が多い。

ニワトリ推しがすごい

一見こじんまりとしたサラダだが、お皿が深く、この時点でオナカ5分(この前に、メニューに載っていないムースあり)

焼いた鶏肉。これは美味しかった。

鶏肉と一緒に出てきた、予期せぬグラタン!?美味しかったのだが、もはやおなか一杯。後でメニューを見返したら、確かに”グラタン”って書いてある‥。フランス語がよく分からず頼んでしまったのが運の尽き‥。

モンブラン”って言ったら、誰だって、いわゆる、よくあるケーキのこと想像すると思う。まさかアイスが3つも乗っかっていようとは‥。もうダメ‥。

ダメ押しの、ナゾのデザート。オナカ崩壊。

※ フランスで見も知らぬ街へ行った時
ツアーならば有名な観光地へ行くのだろうが、トレイルランニングレースありきの旅行となると、観光地以外の場所に行くことが多い。見知らぬ街へ行くことは刺激的で楽しい行為なのだけれど、どこで何を見ていいやらわからない。そんな時は、とりあえず町の教会へ行くことにする。ヨーロッパは精神的にも文化的にもキリスト教が中心となって構成されている。そのため町も教会を中心に作られている。教会に行くと、たいていその周りに商店などが並んでいて、お菓子屋さんやパン屋さんも美味しいお店が多い。