IZU ROAD JOURNY 100mile ~後半戦~

◆ 後半戦
日も暮れて、寒さもいくらか厳しくなってきた。
だけど、例年の寒さに比べれば、随分と穏やかだ。走っていればすぐに暑くなる。
問題は、ここからしばらくコンビニがないとのこと。南伊豆を通り抜ける約40キロ以上、コンビニがない。
この便利極まりない世の中で、40キロ以上コンビニのない地域があろうとは‥。

夜になったせいもあるが、南伊豆から静岡側ではクルマの往来がほとんどなくなった。
まぁ、かえって安心して走れるからいいんだけど、山中の道路はボクら以外全く人気がない。

たまに、ケモノの鳴き声や気配が感じられるくらい。
一度は、前方でガサガサ音がすると思ったら、目の前にデカいイノシシが道路に飛び出してきて、自分たちのわきを全速力で走り去っていった。メチャビビる。

コンビニ休憩は出来ないから、たまに出現する自販機で休憩。休憩と言っても、じっとしていると寒くなるので10分くらい休んで出発する。

★ 100マイルあるある
ゴールのことばかり考えてしまうと、自分の進むペースがひどく遅く感じるのは前半と同じだけれど、100マイルも半分を過ぎると、何となくゴールするイメージが出来るので、精神的には少し楽になる。この時も、うんざりする気持ちがありながらも、次のコンビニへの期待なども相まって、少しだけモチベーションが戻りつつある。

◆さらに後半戦
ようやくコンビニのある松崎に到着。
コンビニって本当ありがたいね♪ボクらのロング走企画は基本コンビニなしでは成立しないと思う。
しかも24時間営業というのはありがたい。働き方改革等で24時間営業はなくなる傾向にあるし、それを反対する気は毛頭ないけれど、少しだけ不便になるなぁ。

残り25キロくらいになって、ほぼ先も見えてきた。ゴールの土肥からはフェリーに乗って帰るので、フェリーの出発時間に合わせて到着しなければならない。今のペースだと始発の数時間前に到着してしまうので、歩きを交えたゆっくりペースにする。そのうち日が昇ってきて、気持ちも前向き♪
朝の7時過ぎにゴール。フェリーの出発時刻が9時半くらいだから、ちょっと早かったが。
けれど、土肥のコンビニでまったりしていたらやがて雨が降ってきた。あぶないあぶない。

その後はフェリーに乗って(ちょっと贅沢に展望室。プラス500円)、ビールを飲みながら帰宅した。
船内では寝落ちしてしまい、展望はほぼ関係なかった。

◆ 今年の終わりに
今年も、100mileで締めることができて、ほっと一安心。
大きなけがもなく、楽しく走ることが出来た。いや、厳密にいうと走ることそのものに楽しみを見出すことはない。苦しいし疲れるし、かと言ってレースなどの決められた距離や、事前に決めて走り始めた距離数に満たないで止めてしまう、ということはイヤだから、大抵は走りとおすことになるのだけれど、やはりそれは苦しいし疲れるわけで。
結果、走ることそのもので楽しいと思える瞬間は、“走り終わった後に「あ~、もう走らなくていい」と思える”ことかもしれない。
だから、楽しかったのは一緒に走った人たちや走ることを通じて知り合えた人たちとの交流だったのだと思う。
今年も気のいい人たちと走ることが出来たし、楽しかった。
来年も、楽しい年でありたいな~。