2020勝田全国マラソン ~こんな時もあるよね~

勝田全国マラソンに参加。初サブ3をした大会でもあります。たぶん5年位前。

◆ 参加動機
フルマラソンに対する熱意はあまりない。でも友人との会話やSNS等でフルマラソンについての情報に触れると、自分の現状を知りたいという好奇心から、出てもいいかな?と思う時がある。
自分の現状なんて、勝手に30K走でもやっていれば分かるのだけれど、まぁ、一人では感じることのできない、高揚感とか臨場感とかが大会にはあって、それはそれで嫌いではない。
おまけに、秋ごろ30K走をやってみたら、4:20くらいで走りとおすことが出来た。
割と疲れていたころだったから、そんな状態でキロ4:20が出せるのだから、好条件が重なれば、またサブ3出来るんじゃないか♪と気をよくし、エントリーとなった。

◆ 好材料
11月、12月と月間走行距離が伸びた。つまり走り込んだということ。今まで走ってきた中でも一番じゃないかな?

◆ 悪材料
年末年始の暴飲暴食の影響から太った(と思われる)。現実を認めるのが怖くて体重計に乗っていない。しかし、ゆるいわき腹を意識せざるを得ない場面が多々あるから、たぶん太っている。
そして、勝田本番の前週に風邪をひき発熱した。薬を服用せずひたすら寝ていたら熱は下がった。
好意的に捉えれば、多量の睡眠によって疲労が抜けたかもしれない。だけど普通に考えれば体力が低下したと考えるべきだろう。事実、風邪が治った後に走ってみたら、脚に力が入らなかった。

◆ 大会前の心持
「フルマラソンに対する熱意はあまりない」とスカしたことは言いつつも、出るからにはそれなりの結果を残したい。
どーのこーの言っても、フルマラソンの記録が自分なりに走ってきたことの答えの一つだったりする。なくてもいいけれど、物差しとしての使い勝手は悪くない。
けれど、カゼがな~。絶対体力落ちてるよな~。

◆ 大会前日
お昼頃、水戸市に入りおひとり様で観光。偕楽園弘道館を見る。幕末を舞台にした小説などは好きで、たまに読む。水戸斉昭公などは必ずと言っていいほど登場するから、そうした意味では興味深く見学しました。個人的な感想としては水戸って、梅と納豆と干し芋しかない。もっとも、水戸の人から見れば静岡なんてお茶とミカンしかない、って思われているかもだけど。

◆ スタート前
スタートは10:30だから、割とのんびり。幸い雨は降らず曇り予想。風も穏やかで走るにはとても良い条件だ。だけど走っていなければひどく寒い。スタート時刻まで待っているのが苦痛。AブロックやボクがいるBブロックにはノースリーブのランシャツランナーが結構いるが、気合だけでこの寒さを乗り切れるのかな?袖ありシャツ+ファイントラック+腹巻の自分は震えていました。

会場には「きみよ勝田の風になれ」が無限ループで流れ、DJ的なおじさんがスタート時刻までひたすら喋り捲っている。昭和のムード全開で68回も開催されている歴史を感じる。こなれた感がスゴイ。

★ ちなみに展望
<パターン1>何もかもが上手くいく妄想レベル:2:55切
<パターン2>これまでの感覚から現実的かなと思えるレベル:2:57 (ここまでPB)
<パターン3>これをクリアしておかないと、帰るのが嫌になるレベル:サブ3
<パターン4>静岡に帰るまでに必死で言い訳を考えなければならないレベル:3:00以上

◆ 前半
スタート2~3キロ走ってみて今日の調子をみてみる。悪くない。サブ3は間違いない。<パターン3>はクリア。さらに走るが、おおよそキロ4:05~4:10で推移する。苦しくない。当初の予定より速すぎるけど、苦しくない。そのまま行くことにする。<パターン2>もクリアできそう♪。
しかし、ナイキ多い。ヴェイパーね。グリーン、ピンク、駅伝モデル。ボクの走っている近辺では、まあ多い。ボクも履いているが。ボクが履いているのはグリーンで、お店の人は「グリーンは製造数が少ないからあまりかぶらない」ようなことを言っていた。
しかし、一時ボクの視界に入る10人くらいのランナー全員グリーンのヴェイパーだったこともあった。

21キロを通過。半分。もう半分、と思えるからにはやはり調子は悪くない。心肺も苦しくない。脚に痛みが出てきたのは少し不安。でも持つんじゃないかなぁ。タイムは1:27:30。<パターン1>のちょうど半分。
ボクのフルマラソンの展開はネガティブスプリットが多い。いつものパターンなら2:55イケル。いやもう行くでしょ!

◆ 後半
30キロくらいまでは安定したペースを重ねるも、30キロすぎてしばらくするとアップダウンが増えてきた。ここで脚の痛みが増してきた。ついでにペースも落ちてきた。ちょっと戸惑うくらい急にペースが落ちてきた。
走りながら原因を考える。
スタートしばらく走った時の感覚からすると、ちょっとこの落ち込みは自然じゃない気がする。
この筋破壊による脚の痛みはスタミナ不足からくる痛み。もうこれは先週のカゼの影響に違いない。
てか、そう思いたい。
原因かも1‥年齢のせい➜もう取り戻せない
原因かも2‥実力➜なるべくなら認めたくない
原因かも3‥カゼ➜そんなときもあるよね~、と思える
などと、考えたところで、脚の痛みは全然引かないし、取り敢えずは事実を受け止めて残り数キロをありえないくらいの気合で乗り切る!
という、気概は元々持っておらず、ためしに10秒くらい頑張ってみるけれどペースが戻る気配は全然ない。
せいぜい走り続けるのをやめないくらい。
やたらと残りの距離が長く感じる。1キロ先がひどく遠い。ひたすら落ち続けるペースに気が遠くなりそう。
ラストスパートをかけるたくさんのランナーに抜かれつつゴール。

2:57:01 どうにか<パターン2>

脚が痛い。おもに大腿四頭筋。こんなに痛かったフルマラソンって過去にあったかな?

かろうじてPBだったけど、一旦は2:55切りを確信していただけに、ちょっと複雑。

◆ 終わりに
2:55を切れる、という感覚には自信があった。ダメだったけど。
それはこれまでボクがやってきたことに対する素直な答えだったのだと思う。ダメだったけど。
まぁ、すべてが思うとおりに行くことなんてそうそうない。むしろそんなことは稀だろう。
ボク自身が不完全な人間だし、そんなボクが表現できるものだって何かが欠けているものが多い。
でもそれなりにやってきたことのそれなりの結果はやっぱりキチンと出てほしかったなぁ。
思い通りにいかないことなんてこれからもたくさんある。そんなこともあるよね。

次回がんばろ。
「完走いも」美味しかったです