先週末はバーティカルやKOUMI100などようやく大会が開催され、SNS上も以前のような活気を見せ始めてきた。
ボクはといえばKOUMI100にエントリーして参加する、という選択肢もあったわけだけれど、エントリー当時から今に至るまで大会参加に臨むモチベーションがないのと、久しぶりのレース➔みんな意気込む➔競争心に満ちたムンムンした空気が苦手、ということもあり不参加ということにした。
いつもの３人組の内、〇井くんと〇ッチーさんはムンムンの中に飛び込んでいったので、たまには一人で遠いところへ走ってみようかな、という気になった。
“遠い“といってもほどほどに「浜松」へ。約70キロほど。スタートは夜。ペースは自分次第。まぁ明け方には着くかな？
土曜日の20時過ぎ頃にスタート。台風が過ぎて雨が降らない予報だ。実際降らなかったし、気温もほどほどで走るにはちょうど良いくらい。
やはり土曜日の午前中に雨の中、40キロくらい走ったのだけれど、どういうわけかひどく疲れていて、後半は仕方なく走った、という感じだった。
ところが、今夜は随分とカラダが軽い。どういうことなのだろう？原因は不明。
しばらくは、国道1号線沿いで交通量も多かったのだが、夜が更け藤枝市を越えたあたりから、自動車の数がグッと減り走りやすくなってきた。
夜間で歩いている人もほとんどなく、自動車の数も減って一人を実感する時間が多くなってきた。でも走っていることが楽しい♪
気の知れた数人と走るのも楽しいが、元々一人でいる時間が苦にならないタイプなので、これはこれで楽しいな～。
疲れたら歩けばいいし、補給やトイレなどのもろもろのタイミングも自分次第だし。目に映るものにあーだこーだと独り言を言いながら島田市まで一気に走った（20km超くらい）。
島田市を抜けると大井川を越えて金谷の峠を越える。ここからしばらく山の中に入る。時間も深夜でちょっと怖い。たまにローリング族的なクルマも横を駆け抜けてさらに怖い。
ようやく峠を越えて行程の半分くらい。もうこの時間帯になると自動車もめっきり通らなくなり、淡々と走り続ける。不思議と疲れはない。
袋井市まで来て疲れを感じ始めた。あと20キロ。ここで秘密兵器？音楽を聴きながら走ることにする。
普段、音楽を聴きながら走ることはないので、まぁ秘密兵器的な存在。
選曲は50代男性らしく？「松田聖子（聖子ちゃん）メドレー」！
当時特に好きだったわけでは無いけれど、そこかしこで流れていたから、シングル曲は聞いたことのあるものばかりだし、その中のいくつかはノスタルジックな感覚がよみがえったりする。
そして、えらいもので口ずさむことだってできる。
夜更けの２時すぎに聖子ちゃんの曲を口ずさみながら走る50代男性‥。
一般的とは言えない状況ではあるけれど、確実に疲労度を分散させながら距離を重ねていく。
そして４時３０分ころに浜松駅に到着～。
８時間ちょっとくらいかな。ノンストレスで走った割にはいいペース。
時間やペースなどの“縛り”がなく、ただ走っただけの企画。何かを追い求めることもなく、鍛えたかったわけでもなく、思うままに走って感じるままに補給して、考えが浮かぶままに考えて。
一人だから出来ることで、これはこれで楽しかった。またやろう。
